内容説明
木材は、その大小長短高質低質に係わらずすべての部分が、余すことなしにその持ち前の状態でそれぞれの材料化の原料であり、第一目的を果たした使用後でも第二第三の原料として使うことができる。最終的には燃料肥料として利用されて元に戻る。このサイクルを完結させるために中小低質な素材を使用目的に適応した材料に作り変えるのがまさに木材工業であり、これを可能とする技術なのである。本書では、この木材工業技術の中核をなしている木材接着技術を解説している。
目次
第1章 被着材「木材」(木材の物性;木材の加工に関係する因子)
第2章 接着剤の選び方(接着剤とは;接着剤の固化の形態 ほか)
第3章 接着剤の使い方(接着剤に共通する因子;接着作業に関連する因子 ほか)
第4章 作業環境・接着環境(接着装置器具;曝露環境と接着性能 ほか)
第5章 接着評価法(接着強さ試験方法;内外の接着再構成木質材料の規格 ほか)
著者等紹介
三刀基郷[ミトウモトノリ]
1969年大阪市大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。現在、大阪市立大学事務局学術交流課産学連携プロデューサー。研究歴は接着剤の構造・物性と接着強度、高分子の表面改質に関する研究、廃プラスチックの資源化に関する研究
小西信[コニシマコト]
1926年東京に生まれる。1950年日本大学理工学部工業化学科卒。1965年技術士林業部門(林産)、木材接着士、各登録。大鹿振興(株)常務取締役、東京農業大学林学科講師、新潟大学農学部講師、木構造振興(株)専務取締役を歴任、日本接着学会技術賞・功績賞、日本木材加工技術協会加工技術賞受賞。1989年小西技術士事務所開設。現在、(財)日本住宅・木材技術センター客員研究員
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