内容説明
第2版は、急速に拡大するがんの生物学の分野の最も重要な進歩を入念に取り入れて最新化し、世界中の多くの学生、教官、研究者、そして臨床家達から賞賛された第1版での折紙付の特徴を維持している。がんの分子的および細胞的な基礎を学ぶ学部生、大学院生、医学部生レベルの人々のための教科書である。がん生物学の諸原理が組織的に、適切にかつ、徹底的に提示されている。完璧な多色刷りの図版と多くの教育学的配慮に支えられた明快な書法は本書を取っ付きやすく、読者を惹きつけて止まない。重要な諸実験が提示されて行くと次第に明らかにされる情報は、読者に自分が発見しているような感覚を与え、現代のがん生物学の背後にある基礎概念への洞察が得られるようになっている。教科書としての価値に加えて、医学生物学の研究室で働く人々や、臨床の専門家達にとっても有益な参考書である。
目次
細胞および個体の生物学と遺伝学
がんの本性
腫瘍ウイルス
細胞性がん遺伝子
増殖因子、増殖因子受容体とがん
細胞質でのシグナル伝達回路が、がんの形質の多くを決定している
がん抑制遺伝子
レチノブラストーマ・タンパク(pRb)と細胞周期時計の制御
p53とアポトーシス:護衛隊長、兼死刑執行人
永遠の生命:細胞の不死化と腫瘍形成
多段階腫瘍形成
ゲノムの完全性の維持とがんの発達
対話が独り言に取って代わる:異種細胞間相互作用、そして血管新生の生物学
外へ:浸潤と転移
群衆整理:腫瘍免疫学と免疫療法
がんの合理的な治療
著者等紹介
ワインバーグ,ロバート・A.[ワインバーグ,ロバートA.] [Weinberg,Robert A.]
ホワイトヘッド医学生物学研究所の創立メンバーの一人。また、マサチューセッツ工科大学(MIT)のダニエル・K・ルドウィックがん研究教授、および米国がん協会の研究教授でもある。ヒトのがんの遺伝学的基礎についての国際的権威で、1997年にはアメリカ国家科学賞を受賞している
武藤誠[タケトウマコト]
京都大学名誉教授。京都大学大学院医学研究科特命教授、京都大学国際高等教育院特定教授
青木正博[アオキマサヒロ]
愛知県がんセンター研究所分子病態学部部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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