出版社内容情報
《内容》 年々進歩する呼吸器領域の治療指針と最新情報を整理し，簡潔にまとめたマニュアル．巻頭特集では，「院内肺炎の治療ガイドライン」や「SARS（重症急性呼吸器症候群）」等，最近注目の話題を取り上げた．各論では疾患ごとに基本的治療方針，処方の実際から患者管理，生活指導までを具体的に記すとともに，治療に関するトピックスを解説，最新の治療の要点を網羅した．
《目次》
【内容目次】
１ 巻頭特集
１．院内肺炎の治療ガイドライン
２．気道感染症の治療ガイドライン
３．肺真菌症の治療の進歩
４．COPDのGOLDに基づいた治療
５．特発性肺線維症の治療の進歩
６．肺胞蛋白症のトランスレーショナル研究と新しい治療薬
７．急性肺損傷の病態と治療の進歩
８．原発性肺高血圧症の治療ガイドライン
９．肺癌分子標的薬の臨床
10．肺癌診療におけるQuality of Life（QOL）の評価
11．肺癌のオーダーメイド治療への展望：特に，非小細胞癌に対して
12．SARS（重症急性呼吸器症候群）
２ 主な呼吸器用薬剤の作用機序と適応
１．鎮咳薬
２．去痰薬
３．気管支拡張薬
４．抗アレルギー薬
５．抗炎症・免疫抑制薬
６．副腎皮質ステロイド薬
７．抗癌薬
８．抗菌薬
３ 呼吸器疾患の治療手技
１．気管挿管と輪状甲状間膜穿刺・切開
２．酸素吸入の流量決定と投与方法
３．侵襲的人工呼吸の適応とウィーニング
４．非侵襲的陽圧換気の適応と実際
５．胸腔穿刺法と胸腔チューブの挿入法
６．心膜切開法と開窓術
７．気道狭窄治療：レーザー治療とステント治療
８．在宅酸素療法の適応と導入
９．肺理学療法
10．運動療法の実際
11．在宅人工呼吸療法の適応
４ 呼吸器系の救急治療
１．慢性呼吸不全の急性増悪の救急治療
２．重症喘息発作
３．喀血
４．気胸
５．胸水貯留
６．気道内異物吸引
７．化学物質の吸入
８．気道熱傷
９．溺水
10．高地肺水腫
５ 呼吸不全と呼吸調節障害
１．急性呼吸不全とARDS
２．慢性呼吸不全
３．睡眠時無呼吸症候群
４．原発性肺胞低換気症候群
５．過換気症候群
６ 呼吸器感染症
１．感冒症候群と急性気管支炎
２．起炎菌不明の市中肺炎
３．マイコプラズマ肺炎
４．クラミジアニューモニエ肺炎
５．オウム病
６．レジオネラ肺炎
７．肺膿瘍
８．肺アスペルギルス症
９．肺クリプトコックス症とその他の肺真菌症
10．MRSA肺炎
11．肺結核症
12．結核性胸膜炎
13．非結核性抗酸菌症（非定型抗酸菌症）
14．寄生虫，リケッチヤによる肺感染症
15．ニューモシスチス・カリニ肺炎
７ 閉塞性肺疾患と気道系疾患
１．気管支喘息
２．咳喘息（cough variant asthma）
３．COPD（肺気腫/慢性気管支炎）
４．びまん性汎細気管支炎/副鼻腔気管支症候群
５．気管支拡張症
８ 間質性肺疾患
１．急性間質性肺炎
２．特発性肺線維症
３．NSIP
４．特発性器質化肺炎（COP/BOOP）
５．肺Langerhans細胞組織球症
６．慢性好酸球性肺炎
７．肺胞蛋白症
８．肺リンパ脈管筋腫症
９ 免疫・アレルギー性肺疾患
１．サルコイドーシス
２．過敏性肺炎
３．アレルギー性気管支肺真菌症
４．急性好酸球性肺炎
５．ANCA関連肺疾患
６．Wegener肉芽腫症
７．Goodpasture症候群
10 医原性肺疾患
１．薬剤誘起性肺炎
２．放射線肺炎
３．造血幹細胞移植後の呼吸器合併症
11 肺循環障害
１．肺血栓塞栓症
12 全身性疾患による肺病変
１．腎不全，透析患者の肺合併症
２．膠原病の肺病変
３．エイズ（HIV感染症）の肺病変
４．血液疾患（白血病，悪性リンパ腫）の肺病変
13 腫瘍性疾患
１．肺癌の外科治療
２．小細胞肺癌の治療
３．非小細胞肺癌の集学的治療
４．肺癌合併症への対策
５．抗癌薬の副作用対策
６．縦隔腫瘍
７．転移性肺腫瘍
８．胸膜中皮腫
14 先天性異常・形成不全
１．肺分画症
２．肺動静脈瘻
15 呼吸器疾患の患者指導
１．妊娠時の呼吸器薬の取り扱い方
２．慢性呼吸不全患者の在宅呼吸ケア：現状と問題点
３．慢性呼吸不全患者に対する栄養指導
４．肺癌の外来管理
５．禁煙指導の実際
■ 巻末付録：薬剤一覧表
