内容説明
隠された江戸の流行病・梅毒の実態を追う。江戸の庶民はどのように考え、どう対応したか、川柳・稲荷信仰を通して、当時の風俗・社会をリポートする。
目次
第1章 梅毒の起源
第2章 日本に於ける梅毒
第3章 梅毒の病態と治療
第4章 梅毒と稲荷信仰
第5章 検梅制度の変遷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桑畑みの吉
4
他のレビューアーの方が述べている様に村上ともか先生が漫画『JIN』を執筆するきっかけとなった本であり、私もその点に惹かれて読んでみた。1993年8月に単行本で出版。諸説あるが梅毒は1494年ヨーロッパで流行、その後僅か20年弱で戦国時代の日本にもたらされた。本書では江戸時代の梅毒感染と治療の実態、稲荷信仰(神頼み)、明治時代に入ってからの検査治療体制も紹介している。梅毒の治療にご利益があるという笠森稲荷の存在とその参道にあった茶屋の娘についての考察にやたら力が入っている点が私には違和感ありだった。2021/02/28
たいにー
1
村上もとかさんのインタビューを読んで購入。江戸時代は、ホントに当たり前に梅毒患者がいたんだな・・・。身を売る女たちの悲惨さに、身が縮こまる気持ちだった。2014/06/08
motoshi
1
村上もとか『JIN -仁-』についての著者インタビューの中で、作品の着想になったと紹介されていた本。2008/06/10
さくら🌸
0
史実や歴史小説が、これまでと違った見方ができそう。2008/06/24