出版社内容情報
《内容》 当直用マニュアルとして，夜中に専門外の症例に遭遇しても適切に対処できるよう，より「実戦的」なノウハウを盛り込んだ当直医の必携書．「症状からの対応」「よく遭遇する傷病」を二本柱とし，数多くの対処法・薬剤処方・小児に特別な対応などを呈示．今改訂にあたり，「当直医のためのリスクマネジメント」の項を新設し，とくに小児，産婦人科領域を大幅改訂．薬剤は最新のものに変更．今回から2色刷．
《目次》
【内容目次】
Part１ 当直にあたっての予備知識
１．時間外診療の基本的な考え方
２．時間外診療で特に留意しておくこと
３．緊急時のノウハウ
４．部位別診察法
５．小児対応上の心構え
６．妊娠とくすり
７．輸液についての知識
８．抗生物質の時間外における使い方
９．鎮痛薬の使い方
10．薬剤の相互作用（併用注意）
11．入院させての一般処置
12．診断書の書き方
Part２ 症状からの対応
１．すべての場合に基本となるパターン
２．浮腫・腫脹
３．倦怠感
４．全身衰弱
５．“グッタリ”している
６．発熱・高体温
７．意識障害
８．痙攣
９．頭痛
10．顔面痛
11．四肢の運動・知覚麻痺
12．四肢痛（関節痛）
13．腰痛
14．嘔吐・嘔気
15．吐血・喀血
16．下痢
17．下血
18．腹痛
19．腹部膨満
20．黄疸
21．動悸・息切れ
22．呼吸困難・喘鳴
23．咳嗽・痰
24．胸痛
25．チアノーゼ
26．頻尿・排尿痛（排尿時異和感・残尿感）
27．尿閉～乏尿・無尿
28．血尿
29．眼痛
30．視力障害
31．急性発疹症
32．嚥下困難
33．咽頭痛
34．鼻出血
35．耳出血
36．めまい
37．精神異常・行動異常
Part３ 時間外に遭遇する主な傷病（科目別）
Ａ．消化器系
１．食道静脈瘤破裂
２．アニサキス症
３．急性胃炎（含．AGML）
４．胃・十二指腸潰瘍
５．イレウス
６．急性虫垂炎
７．急性腸炎（含．虚血性腸炎・抗生物質起因性腸炎）
８．憩室炎（含．Meckel 憩室）
９．消化管穿孔
10．潰瘍性大腸炎，Crohn 病・腸結核
11．過敏性腸症候群
12．腸間膜動脈血栓症
13．肛門疾患
14．肝硬変
15．肝膿瘍
16．急性肝炎・劇症肝炎
17．胆石・胆嚢炎
18．急性膵炎
19．消化管アレルギー
20．消化管異物
21．食中毒
22．直腸・会陰部外傷
23．腹部外傷
24．ヘルニア嵌頓
25．便秘症
Ｂ．循環・呼吸器系
１．解離性大動脈瘤
２．急性静脈閉塞症
３．急性心筋梗塞
４．狭心症
５．高血圧症・高血圧性脳症
６．低血圧症
７．不整脈
８．閉塞性動脈硬化症（ASO），Buerger 病（TAO）
９．かぜ症候群
10．ガス中毒
11．気管支拡張症
12．気管支喘息
13．気胸
14．気道異物
15．急性肺炎
16．急性肺水腫
17．急性肺塞栓
18．胸部外傷
19．無気肺
Ｃ．脳・神経・精神系
１．一過性脳虚血発作（TIA）
２．くも膜下出血（SAH）
３．髄膜炎
４．頭部外傷（含．脳挫傷）
５．脳炎
６．脳梗塞（血栓症・塞栓症）
７．脳出血
８．脳膿瘍
９．過換気症候群
10．神経性食思不振症
11．不安神経症
12．てんかん
13．アルコール離脱症候群
Ｄ．代謝・内分泌・血液系
１．痛風
２．糖尿病緊急症（含．低血糖発作）
３．甲状腺クリーゼ
４．粘液水腫（昏睡）
５．白血病
６．貧血症
Ｅ．産・婦人系
１．外陰炎
２．外陰掻痒症
３．骨盤腹膜炎・付属器炎（PID）
４．子宮内膜症（月経困難症）
５．不正性器出血
６．卵巣嚢腫茎捻転
７．妊娠悪阻
８．流産
９．子宮外妊娠
10．前期破水（PROM）
11．常位胎盤早期剥離
12．出産
Ｆ．腎・泌尿器系
１．急性腎盂腎炎
２．急性腎不全
３．ネフローゼ症候群
４．シャントトラブル
５．腎・尿路結石
６．前立腺肥大・前立腺炎
７．尿道炎
８．尿路外傷
９．包茎
10．膀胱炎
Ｇ．皮膚・感染系
１．STD（sexually transmitted disease）
２．急性発疹症・蕁麻疹
３．帯状疱疹
４．手足口病
５．凍傷
６．薬疹
７．猩紅熱
８．水痘
９．伝染性紅斑
10．伝染性単核症
11．破傷風
12．百日咳
13．風疹
Ｈ．整形外科系
１．胸椎・腰椎の骨折
２．むちうち損傷
３．腰椎椎間板ヘルニア
４．脊髄損傷
５．四肢外傷
６．四肢の骨折
７．脱臼（含．顎関節脱臼）
８．肘内障
９．捻挫
Ｉ．耳鼻・咽喉・眼科系
１．急性喉頭蓋炎
２．急性中耳炎
３．耳・口腔・鼻の異物
４．結膜炎
５．眼の異物
６．緑内障
Ｊ．小児科系
１．熱性痙攣
２．アセトン血性嘔吐症
３．川崎病（MCLS）
４．乳児突然死症候群（SIDS）のニアミス症例
５．肥厚性幽門狭窄症
６．小児の喘息発作
７．虐待症候群
８．腸重積症
Ｋ．その他
１．急性アルコール中毒
２．咬・刺傷
３．誤飲
４．潜水病
５．溺水
６．電撃症
７．熱射病（熱中症）
８．熱傷
９．薬物中毒
Part ４ 救急医療に必要な技術と検査
１．麻酔（含．ブロック）
２．創処置
３．気管内挿管
４．静脈確保
５．動脈穿刺
６．経鼻胃管
７．胃洗浄
８．S-B チューブ
９．胸腔穿刺
10．腹腔穿刺
11．導尿法
12．一時的膀胱瘻造設
13．心電図
14．単純 X 線検査・造影検査
15．血液・尿検査
16．腹部エコー
17．頭部CT
内容説明
専門外の症例に一人で遭遇しても、あわてずに最善の判断ができ、入院か、外来で通院か、他施設に搬送するか、を決定し、患者の状態を改善、小なくとも悪化させないようにするための「実戦的」な考え方と治療・処置の実際を収載。薬剤の相互作用、部位別診察法の項目などを新設。最新の知見に基づき内容を全面改訂。いっそうコンパクトとなり、白衣のポケットにも十分に入る大きさに。２色刷で見やすくなり、各ページにインデックスを新たに掲載。
目次
１ 当直にあたっての予備知識（時間外診療の基本的な考え方；時間外診療で特に留意しておくこと ほか）
２ 症状からの対応（すべての場合に基本となるパターン；浮腫・腫脹 ほか）
３ 時間外に遭遇する主な傷病（科目別）（消化器系；循環・呼吸器系 ほか）
４ 救急医療に必要な技術と検査（麻酔（含。ブロック）
創処置 ほか）
著者等紹介
亀岡信悟［カメオカシンゴ］
東京女子医科大学第二外科教授
梅田悦生［ウメダヨシオ］
関東中央病院耳鼻咽喉科・神経耳科部長
滝口進［タキグチススム］
東京女子医科大学第二外科講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
