内容説明
ヴェニスをこよなく愛し、その都市に魅せられた13人の英米の作家たち。たび重なる現地の踏査をこころみて、作品とのかかわりを具体的に論じ浮き彫りにする。
目次
ヴェニスの商人―シェイクスピア
維持されたヴェニス―ジョンソンとオトウェイ
崩壊したヴェニス―バイロンとシェリー
ヴェニスの石―ラスキンとペイター
ヴェニスの夢―ディケンズとロレンス
ヴェニスに死す(ブラウニングとパウンド;ジェイムズとヘミングウェイ)
著者等紹介
山川鴻三[ヤマカワコウゾウ]
1917年三重県生まれ。京都大学文学部卒業。大阪大学名誉教授
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感想・レビュー
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plum
3
ヴェニスは,英米の作家に,ユベール・ロベール(フランス)の感覚と異なる影響を与えた。伝聞(シェークスピア)や想像で書かれたために,間違いや場所が特定できないこともあるそうだ。ヴェニスの石(ラスキン)。劇場都市として,大地を包む美しい輝く雲(シェリー),魔法使いの杖の一振りによるかのようにヴェニスの建物が波間から浮かび上がる(バイロン)と評される一方,歳月と退廃は砂のように積もりゆき,ヴェニスの死は近しい。ターナーの光。海から生まれたヴェニスは,結局,海に帰らねばならないのか(ヘミングウェイ)?2015/01/14




