出版社内容情報
さまざまな精神症状を正しく把握し、理解することは、心を病む人々と接するうえで最も重要である。本書は、精神医学・臨床心理学・精神看護学・リハビリテーション医学・社会福祉学等の実践を始めた読者に向けて、治療・看護・援助を行ううえで必要な考え方、姿勢、患者との接し方を初学者にわかりやすい平易な表現で解説すると同時に、精神医学における最先端の問題も取り上げ、今後の課題を提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
6
仲間内での勉強会で読んだ。やっぱり症候学って大切だ、とあらためて思わせてくれる。症候学って、どんどん枝分かれして細分化されがちだけど、原田先生の症候学は枝葉を捨象し、精神症状の本質をわしづかみにする。視野がぐっと広がる一冊。2010/02/08
つなぐ
5
精神症状の分類を、その聞き出し方と判別方法も含めて解説しています。図書館で借りたので、聞き出し方は幻聴ぐらいしか覚えてなかったのですが、統合失調症の患者さんと関わる時に役立ちました。後半のストレスは両価性がある場合に本人に負担になること、面接で誘導的な質問をしてしまった時は、さらにその中身を確かめて症状を確かめなければならないといった、著者が精神症状を判断していく時の考え方の部分も勉強になりました。2018/04/29
Asakura Arata
2
精神症状の基本が分かりやすくまとまっている。発達障害の特性と、統合失調症の病前性格や発病後の神経心理学特性との重複点が、沢山ある事が再認識できた。これらの事実をどう説明して行くのか。 3歳以前のエピソード記憶を持っているのは珍しいということであるが、自分はかなり覚えている方だと思った。2014/12/01
ソーシャ
1
精神症候学の問診と評価方法についてコンパクトに解説した本。精神症状についての問診方法や評価方法、考え方について記述精神医学の視点をメインに明快に解説されています。症状精神病についてもう少し詳しく知りたくなってしまいました。(たぶんわたしはこの本の良さが理解できてない)2023/03/11
たろやま
0
精神症状を記述するのは難しい.2014/06/18