出版社内容情報
しなやかな愛への手がかりを説く新・恋愛論。 恋愛に没入しながらも、個としての自分を強烈に維持できる女性こそ、健やかな愛を育てることができる! 今を生きる女性に贈る恋愛論。 やりがいのある仕事に打ち込んでいるとき、あるいは大好きな趣味に没頭しているときが一番幸せと、胸を張って言い切る女性が少なくない昨今だが、彼女たちの言葉をそのまま額面どおりに信じていいものだろうか。おそらくそれは、女性としての幸せの一部分を言っているに過ぎないのではないだろうか。▼著者は、「愛する人を見つけ、ともに愛の喜びを知ってこそ、幸せの意味は深まる」という。そして、それは男性にとっても同じであると言う。▼本書は十四年前に書かれたものの文庫化だが、当時と現在とでは、女性を取り巻く環境も、性に対する考え方も、大きく異なっている。Eメールもなければ、性を代償にする援助交際に走る若者たちもいなかった時代である。純愛は死んだと言われる、そんな時代だからこそ、現実逃避の避難所としての性ではなく、ほんとうの幸せをつかむ愛と性を考えてほしいというのが著者の願いである。 [愛]●女の左手 ●愛の陽炎 ●限りなく純粋に近い愛 ほか [性の神話]●日本女性のセンティメント ●日本のエロス ●現代のイヴたちへ ほか [結婚]●ゴキブリこわい! ●現代に恋愛結婚はあるか ほか
内容説明
いくら仕事に打ち込み、趣味に生きているときがいちばん幸せ、と胸を張って言いきるあなたでも、それは幸せの半分を味わっているだけにすぎません。女性ならば、いや男性だって、愛する人を見つけ、ともに愛の喜びを知ってこそ、幸せの意味は深まります。「純愛は死んだ」と言われる今だからこそ、いっしょに「愛」と「性」について真剣に考えてみませんか。
目次
愛(女の左手―遙かなる愛;愛の陽炎―初恋;限りなく純粋に近い愛―愛情と正義;愛の変節―ラブ・ストーリーと「道成寺」 ほか)
性の神話(日本女性のセンティメント―性教育のおとし穴;日本のエロス―『モア・リポート』が示すセクシュアリティ;現代のイヴたちへ―あばら骨に訣別を!;パンドーラの壺―古代ギリシャと女の性 ほか)
結婚(ゴキブリこわい!―父と娘の結婚;結婚幻想―結婚する幸福、しない幸福;現代に恋愛結婚はあるか―情緒結婚と条件結婚;逆転の発想―代役OK ほか)