出版社内容情報
高齢社会の到来と相まって、民事精神鑑定の頻度が急速に増加している。シリーズの中核をなす本巻では、成年後見制度に基づく民事精神鑑定を中心に取り上げたほか、精神保健福祉法の現状と問題点についてもさまざまな角度から解説した。また、精神科医療事故や労災認定などの民事問題についても解説を加えた。
《司法精神医学》4 『民事法と精神医学』
I.民事法と精神医学(西山 詮)
II.意思能力について
A. 法的立場から(前田 泰)
B. 精神医学的立場から(五十嵐禎人)
III.民事精神鑑定
A. 遺言能力に関する鑑定(松下正明)
B. 不法行為に対する賠償請求(黒木宣夫)
C. 家事裁判(離婚、養子縁組など)と精神鑑定(針間克己)
IV.成年後見制度とその運用
A. 法的立場から(新井 誠)
B. 精神医学的立場から(水野 裕)
C. 活用事例
1. 弁護士会(赤沼康弘)
2. リーガルサポート(大貫正男)
3. 社会福祉士会(池田恵利子)
V.成年後見鑑定
A. 制度の概要(山門 優)
B. 鑑定の手続き(山崎信之)
C. 判断能力の評価・鑑定書と診断書(斎藤正彦)
VI.精神科医療事故とその実態
A. 精神科医療事故と法(辻 伸行)
B. 法律の立場から(木ノ元直樹)
C. 精神医療の立場から(分島 徹)
D. 精神科医療事故の問題点(松岡 浩)
VII.精神保健福祉法の現状と問題点
A. 制度の概要(大谷 實)
B. 入院形態(浅井邦彦)
C. 保護者をめぐって(白石弘巳)
D.指定医をめぐって(坂口正道)
E. 社会復帰猪俣好正
F. 福祉の現状と課題(障害者法を含めて)(伊東秀幸)
G. 精神医療審査会(平田豊明)
VIII.その他の民事問題
A. 労災における認定制度(黒木宣夫)
B. 運転免許と診断書(上村直人)
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