内容説明
一連の会社法改正により企業組織再編の法整備が相次いで行われたが、労働者保護の視点からの法改正は一部のものにとどまったままである。本書は、組織再編・グループ経営再編の現場での労働組合の行動についてヒアリング調査を行い、その事例分析を踏まえて、労働法学・会社法学・経済学・労組関係者が各々の視点から問題状況を分析している。
目次
序章 本研究の目的・概要と総括
第1章 企業組織再編と従業員:経済学の視点から
第2章 企業組織再編と労働者:会社法・金融商品取引法の視点から
第3章 ホールディングス体制と労働組合法上の諸問題―グループ労働協約を素材に
第4章 企業組織再編と親会社の「使用者」性・団体交渉義務
第5章 企業買収に向けた動きと労働組合
第6章 企業の構造改革・合併における労働組合の対応とその課題
第7章 産別担当者からみた企業組織改編の進展と労働組合の課題
第8章 各国ナショナルセンターの企業買収・投資ファンド規制
著者等紹介
毛塚勝利[ケズカカツトシ]
中央大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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