内容説明
わが国において、営業秘密が法的に明文をもって保護されるようになったのは比較的新しく、1990年の不正競争防止法の改正においてである。近年においては、知的財産が企業の重要な競争力の源泉とみる意識が強くなり、関連する訴訟にも社会的な注目を受けるものが多数見受けられる。本書は、営業秘密保護について、その歴史的展開・各国の動向を踏まえ、最新の情報によりわが国の法制度の現状と課題について論ずるものである。本テーマに関心をもつ研究者のみならず企業法務担当者に必読の研究書である。
目次
第1部 知的財産保護法制の動向(知的財産立国への法整備;知的財産の保護一般)
第2部 営業秘密保護法制の沿革(営業秘密保護の法史と法理;ドイツにおける営業秘密保護立法の動向;アメリカにおけるトレード・シークレット法の形成)
第3部 日本における営業秘密保護法制(日本における営業秘密保護法制の意義について;不正競争防止法における営業秘密の要件;不正競争防止法における営業秘密侵害行為の態様;営業秘密の侵害に対する法的措置)
著者等紹介
千野直邦[チノナオクニ]
創価大学法学部教授、弁護士、弁理士、著作権法学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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