出版社内容情報
佐藤・ニクソン共同声明の作成、日中共同声明の日本側原案の起筆など歴史の重要局面に深く関わった外務官僚・栗山尚一。日米「密約」の内幕をも率直に語った彼の証言録は、戦後日本外交の足跡をたどるうえでの基本資料である。
内容説明
戦後日本外交において外務官僚はどのような役割を果たしてきたのか。元外務次官・駐米大使が語る、外務省の対外構想と「密約」の内幕。
目次
第1章 沖縄返還と外務省―条約局の立場
第2章 佐藤・ニクソン共同声明―核兵器と戦闘作戦行動
第3章 日中国交正常化―交渉の舞台裏
第4章 アジアとの関係・歴史認識問題
第5章 戦後日本外交とは何だったのか
終章 日米「密約」との葛藤―非核三原則とアメリカ核政策の間
著者等紹介
栗山尚一[クリヤマタカカズ]
1931年8月パリ生まれ。1953年10月外交官試験合格。1954年3月東京大学法学部中退、4月外務事務官・経済局第一課、8月研修所第二部修了、9月外務書記・アメリカ合衆国・在外研修員。1955年4月外交官補。1956年7月領事官補・サンパウロ。1958年7月アメリカ局中南米課。1959年4月経済局経済協力課。1960年12月経済協力局政策課。1963年3月海外経済協力基金。1964年8月三等書記官・国連代表部。1965年2月二等書記官
中島琢磨[ナカシマタクマ]
日本学術振興会特別研究員。九州大学大学院法学府博士後期課程単位取得退学。博士(法学)
服部龍二[ハットリリュウジ]
中央大学総合政策学部教授。神戸大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(政治学)
江藤名保子[エトウナオコ]
人間文化研究機構地域研究推進センター・慶應義塾大学東アジア研究所現代中国研究センター研究員。慶應義塾大学法学研究科政治学専攻単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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