内容説明
商法は実定科目の中でも、「馴染みが薄く」「地味」であるとの印象が強い分野であると思われる。そのなかで、テレビ・新聞などで話題になる会社法と比較しても商法総則・商行為法は、現代の企業取引といささかかけ離れてる部分もあり、法規定の理解が難しい領域であるとされている。本書は、具体的な事例をふんだんに用いると共に、著者独特の語り口とあいまって、最高にわかりやすい入門書となっている。会社法「現代化」に完全対応。平成16年民法改正も反映して、最新の内容で大改訂。
目次
私法体系の中で商法総則・商行為法と称される分野はどう位置づけられるのか
市場経済社会は「法律行為」と呼ばれる最小単位によって成り立っている―意思表示・法律行為とは?
商法が適用される世界の鳥瞰図を描こう―誰のどのような行為に商法が適用されるのか?
さあ商売を始めよう―誰がいつどうやって商人になるのだろう?どんな名称で商売しようか?
商売が軌道に乗ったなら―他人の労力を利用する。店舗網を整備する。どうやったらいいのか?
敵を知り己れを知らば百戦危うからず―商業登記・商業帳簿制度の意義、営業の譲渡
商人のための作戦行動マニュアル―商行為法の特色を知ろう
最も原初的な取引行為、商事売買―商事売買に関する商法の特則はどうなっているか
物流を支える商人(総説および運送にかかわる商人(運送営業、運送取扱営業)
倉庫営業)
客の荷物は大切に―場屋営業
商行為法上の特殊な契約を見ておこう―交互計算、匿名組合
著者等紹介
浅木慎一[アサギシンイチ]
昭和28年、愛媛県西条市出身。名古屋大学法学部・同大学院法学研究科を経て、小樽商科大学商学部助教授、神戸学院大学法学部教授。明治学院大学法学部教授
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