内容説明
株式会社制度は、数多の改正を経ながらも、なお、本来的な立法の意図とかけ離れ、中小規模企業のしかも閉鎖的な運営に振り向けられてしまっている。したがって、法解釈をするに当たって、現実を法の意図した理想の姿に引き戻す努力をすることが重要となろう。その一方で、現実は現実として受け止め、実際に機能している制度に沿った柔軟な法解釈を展開していくことも必要なことといえる。本書はこのような思考回路を辿りながら、やや後者の観点に傾きつつ、制度の現実に即した実態論を踏まえた法解釈をなしていこうと心掛けてきた結果実現したものであり、平成１４年改正法まで織り込んだ最新版である。
目次
株式会社制度の発展と機能
総論
株式会社の設立
株式
株主総会
取締役
取締役会
代表取締役
取締役の義務
取締役の責任〔ほか〕
著者等紹介
丸山秀平［マルヤマシュウヘイ］
昭和２５年千葉県市川市に生まれる。昭和４９年中央大学法学部卒業。昭和４９年中央大学法学部助手。昭和５４年中央大学法学部助教授。昭和５８～６０年西ドイツハンブルク大学商法経済法海商法研究所客員研究員。昭和６１年中央大学法学部教授、現在に至る。平成２年通産省中小企業庁会社制度研究委員会委員。平成５年ドイツミュンスター大学法学部客員教授。平成１０～１２年公認会計士第二次試験試験委員。平成１２年司法試験第二次試験考査委員
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