内容説明
本書は、現在の高度情報技術社会・高度通信ネットワーク社会において、情報を分析し、評価し、意思決定を行うために、情報をマネジメントするという立場から、有効なアプローチとなる理論を紹介している。まず最初に、現在の状況を認識するために、わが国の国家戦略であるe‐Japan戦略について解説し、次にIT革命やIT不況と企業の経営戦略の関係について述べる。そのうえで、情報理論や情報の非対称性から、不確実な情報へのアプローチの重要性を示唆し、この解決のためにファジィ理論や期待効用理論、プロスペクト理論、シミュレーションなどによる不確実性への意思決定アプローチについて説明した。これからの時代を担いリードする人たちが、情報をマネジメントするために必要な知識について、わかりやすく解説した入門書である。
目次
1章 e‐Japan戦略と情報マネジメント
2章 IT時代の経営戦略
3章 情報理論
4章 情報の非対称性
5章 あいまいさと情報―ファジィ理論
6章 ファジィ理論による予測
7章 不確実性と情報―期待効用理論
8章 プロスペクト理論
9章 シミュレーション
第10章 経営シミュレーション
終章 今後の展開
著者等紹介
古殿幸雄[コドノユキオ]
1963年7月生まれ。1992年大阪工業大学大学院工学研究科博士後期課程電気工学専攻修了。博士(工学)。1993年福山大学経済学部経営情報学科講師。1998年福山平成大学経営学部経営情報学科助教授。2001年大阪国際大学経営情報学部助教授。2005年同大学経営情報学部教授
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