内容説明
本書は、実務そのものを対象とするのではなく、これまでのわが国における帳簿組織に関する議論を整理するとともに、これまで看過されてきた諸外国の帳簿、帳簿組織に関する情報を収集、検討することを通じて、ICT化の進展が見られる現代において、時代を超えても変わらないものと、時代とともに変える必要のあるもの、すなわち帳簿組織における不易と流行を検討する。
目次
帳簿と帳簿組織
第1部 帳簿組織の過去(『帳合之法』にみる帳簿組織;沼田簿記における帳簿組織;井上簿記における帳簿組織)
第2部 帳簿組織の現在(アメリカの大学教育における帳簿組織―The University of Portlandの事例に依拠して;イギリスの大学教育における帳簿組織;ドイツの大学における簿記教育の現状―FAUの事例 ほか)
第3部 帳簿組織の将来(帳簿組織と簿記(帳簿)の目的―日記帳(取引記入)簿記
財務諸表作成簿記
個別管理簿記
資産負債アプローチと簿記―収益認識基準(発送基準から検収基準へ)の変更に寄せて
管理簿記の展開―手形取引の把握に寄せて ほか)
著者等紹介
原俊雄[ハラトシオ]
横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。1966年生まれ。1989年横浜国立大学経営学部卒業。1991年横浜国立大学大学院経営学研究科修士課程修了、1994年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。文教大学情報学部講師、横浜国立大学経営学部助教授、教授を経て2013年より現職。会計検査院特別研究官(2004‐2006年)、カーディフ・ビジネス・スクール客員研究員(2011‐2012年)を歴任。主要業績、「横浜国立大学簿記CAIシステム」2005年日本簿記学会学会賞受賞(泉宏之氏、高橋賢氏と共同受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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