内容説明
2002年8月9日、企業会計審議会から「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」いわゆる減損会計基準が公表された。減損会計の導入にあたっては、固定資産の将来キャッシュ・フローの見積り、その見積りを行うための資産のグルーピング、また実際の減損損失の測定のための使用価値等の割引現在価値の使用など、さまざまな会計手法・手順が導入される。本書は、減損会計基準全体の骨格を明らかにし、減損会計実施の際の主要な論点と実務対応についてわかりやすく解説するものである。
目次
プロローグ なぜ、今、固定資産の減損会計なのか
第1章 減損会計基準の概要(固定資産の減損;投資不動産)
第2章 減損会計の実務適用(減価償却制度等との関係;減損損失の認識方法 ほか)
第3章 米国における減損会計基準と実務(減損会計導入の経緯;SFAS121号「長期性資産の減損及び処分予定の長期性資産の会計処理」の概要とその背景 ほか)
第4章 国際会計基準における減損会計の取扱い(IAS36号「資産の減損」の導入の経緯;IAS36号「資産の減損」の概要 ほか)