時価会計の基本問題―金融・証券経済の会計

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時価会計の基本問題―金融・証券経済の会計

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  • サイズ A5判/ページ数 333p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784502174735
  • NDC分類 336.9
  • Cコード C3034

内容説明

金融商品の時価評価は金融・証券経済のいっそうの高度化・多様化を背景にしており、それは会計制度のみならず会計理論としても重要な問題をはらんでいる。本書は、そうした時価会計の導入にあたって何が問題なのかを、理論と制度の両面からいくつかの基本問題として論じる。そして、そのことは同時にこれまでの伝統的会計(原価主義会計)の基本的な枠組みをも明らかにすることになるであろう。

目次

異質な資本と会計評価問題―再び原価・時価論争
時価会計と損益計算問題―B/SとP/Lのジレンマ問題
時価会計と“第2の”損益計算書問題―なぜ“第2の”損益計算書が必要か
利益のリサイクル問題―純利益とその他の包括利益との関係
時価評価の論拠づけ問題(実現概念の再考をめぐって;主観のれん説と資産3分類説;投機財評価説と擬制資本説)
公正価値会計と資本維持問題―金融商品に適用されうる資本維持概念
利益計算体系の再構成問題―原価主義会計とは何だったのか
財務諸表論としての時価評価問題―その位置と再構成可能性
金融・証券経済の会計問題―現実資本の会計vs.貸付・擬制資本の会計
モメンタム会計と価格変動会計―その構造と形態