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謎の感染症が人類を襲う (新版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569617343
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0240

出版社内容情報

世界のあちこちで起こる奇病の数々に迫る。

狂牛病、エボラ出血熱、人喰いバクテリア等、世界で起こる謎の感染症とは。人類を襲う微生物の実態に、寄生学等でお馴染みの著者が迫る。

「ニューヨークで殺人ウィルス発生」「エボラ出血熱の恐怖」「人喰いバクテリアが日本を襲う」等、今、世界のあちこちで謎の疫病が人類を蝕んでいる。本書は、恐るべき微生物たちの実態を明かし、人類に対する逆襲のシナリオを大胆予測する。

▼感染症といえば、エイズ、O157、C型肝炎などが一般的である。しかし昨今、結核、コレラ、マラリアなど、過去に制圧されたはずの病原体が再び猛威をふるっているのだ。

▼なぜ近代医学は感染症を撲滅できないのだろうか。著者は、「昨今の感染症暴発は、快適性、利便性のみを追求した人間中心主義が原因」「超清潔志向の日本人は最も抵抗力がない」と指摘する。さらに流行を拡大する世界の風土病についても紹介。全身衰弱で死亡するアフリカ睡眠病、陰嚢と下肢に腫瘍ができるバンクロフトフィラリア症などが写真入りで説明されており、専門家にも貴重な資料となるであろう。

▼忍び寄る危機への優れた分析と警告の書。

●第1章 世界のあちこちで起こる謎の感染症 
●第2章 微生物たちの大航海時代 
●第3章 人間中心主義と感染症の暴発 
●第4章 消えた疾病・残った疫病 
●第5章 流行を拡大する世界の風土病

内容説明

エボラ出血熱、狂牛病、ウエストナイル脳炎など、今、世界のあちこちで謎の疫病が人類を蝕んでいる。そればかりか、結核、コレラ、マラリアなど、過去に制圧されたはずの病原体が、再び猛威をふるっているのだ。本書では、恐るべき微生物たちの実態を明かし、人類に対する逆襲のシナリオを大胆予測。「昨今の感染症暴発は、快適性、利便性のみを追求した人間中心主義が原因」「超清潔志向の日本人は最も抵抗力がない」と著者は指摘する。しのび寄る危機への、すぐれた分析と警告の書。

目次

第1章 世界のあちこちで起こる謎の感染症
第2章 微生物たちの大航海時代
第3章 人間中心主義と感染症の暴発
第4章 消えた疾病・残った疫病
第5章 流行を拡大する世界の風土病

著者等紹介

藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学大学院医学研究科修了。医学博士。現在、東京医科歯科大学教授。専攻は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

30
悪くはないが『空飛ぶ寄生虫』に比べると、やはりインパクトに欠ける。個人的に感染症関連本をよく読む為もあるが一般的な内容で研究者であれば著者でなくても書けるような気がする。勿論、非常に読み易いのは著者ならではであり、この分野の入門書には良いかも知れない。著者本は少し気持ちの悪いタイトルの方が面白そうだ。『笑うカイチュウ』『恋する寄生虫』『サナダから愛をこめて』『清潔はビョーキだ』等々。これからもブックオフで見つけ次第、順不同で読んでいく予定。それにしても世界人口の13%がマラリアに感染しているとは恐ろしい。2012/11/11

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

6
2001年著。著者の専攻は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。購入は2004年、読了は2007年以前。コロナ禍がまだ全然終息しそうもなさそうな日々の中で唐突に思い出して再読。 エボラ出血熱直後に書かれた本で、人類の歴史が感染症の歴史であること及び文明の発達や自然環境の破壊が感染症を招いていることなどが主旨。 世界の様々な感染症について知ることが出来、却ってそれが文明批判的な本書の主張に疑問を投げかけることにもなっている。→続く2021/11/30

本多

3
図書館:コレを読むと迂闊に海外どころか家も出れないことになります。ほんと怖い2012/08/08

Tomomi Yazaki

0
B級 寄生虫の第一人者である藤田氏が書いた警告の書。寄生虫を駆除した事による弊害と同様の事が今、ウイルスによって世界規模で起きている。仲良く共存していた常在菌さえも、免疫を脆弱にしたことによるしっぺ返しのように牙をむいて襲いかかってきた。人類にとって有害なウイルスを殲滅させるなんて烏滸がましい幻想だ。今の医学界には到底受け入れられないだろうが、細胞にミトコンドリアを取り込んだが如く、ウイルスを受け入れ共存の道を選ぶ事が案外最良の策かも知れない。何れにしても相当な死亡者と時間を費やすことは、想像に難くない。2017/07/10

owlman

0
グローバル化、コスト主義、いろいろな意味でのボーダレス。やり過ぎたら、当然仕返しがある。2014/01/12

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