内容説明
無意味の意味に生きる。仏教思想の中心にして、東洋精神文化の根幹をなす「無心」を、「禅」を軸に分かりやすくひもとく。思想的支柱を失い混迷を深める現代人必読の書。新世紀に継承すべき名著復刊。
目次
第1講 無心とは何か
第2講 無心の探求
第3講 無心の活動
第4講 無心の完成
第5講 無心の生活
第6講 無心の体験
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
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これまで禅関係の本を何冊か読んできたが、どれを読んでも、読んだ後には「何だか分かったような分からなかったような…」という印象を抱いたものだが、ご多分にもれずこの書を読了した後の感想もそのようなものであった。しかも、この本はかなり漢文の引用が多いのにもかかわらず、その漢文への注釈があまりに少ないというのがかなり難点である。ただ、禅というか仏教が持つ不可思議な魅力をそれなりに垣間見られた気にはなったが。2009/06/15
中桐 伴行
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結構色々禅の本を読んできたつもりだったが、まったく解らん。漢文の引用が多いことも一因ではある。しかしそれだけではなくて、言葉が悪くて申し訳ないが、単なる知識のひけらかしではないかという逸話や訳の分からない例え話が盛り込まれていたりして何が言いたいのか余計わからなくなる。前半は真宗の人の教義を勝手な解釈をしているのでは(真宗の教義を知らないので合っているのかもしれないのですが)と思える記述があり、最後は説明になっていない唯識の話をされていたり…僕に智識の無いことが問題なのだろうが、単なる苦行だった。2024/05/01