目次
第1部 魯迅と世界文学(東アジアのミステリー/メタミステリーの系譜―松本清張『眼の壁』と莫言『酒国』および魯迅「狂人日記」;莫言が描く中国の村の希望と絶望―「花束を抱く女」等の帰郷物語と魯迅および『アンナ・カレーニナ』;俯く女たちの“家出”―張愛玲「傾城の恋」と魯迅「愛と死」およびバーナード・ショー『傷心の家』との系譜的関係;魯迅と劉吶〓―“戦間期”上海における『〓山艶史』『春蚕』映画論争をめぐって)
第2部 恋愛世界―紐約の恋から東亜の『安那・〓莢尼娜』まで(胡適とニューヨーク・ダダの恋―中国人のアメリカ留学体験と中国近代化論の形成;車中の裏切られる女―張愛玲「封鎖」におけるモーパッサン「脂肪の塊」の反転;莫言と村上春樹―あるいは天安門事件の『アンナ・カレーニナ』)
第3部 村上春樹における家族の不在と戦争の記憶(中国の村上チルドレンと村上春樹小説の「家族の不在」―衛慧、アニー・ベイビーにおける「小資」文学の展開をめぐって;「レキシントンの幽霊」におけるアジア戦争の記憶―村上春樹“デタッチメント”時代の終わりをめぐって;村上春樹の中の「南京事件」―『騎士団長殺し』における中国)
著者等紹介
藤井省三[フジイショウゾウ]
1952年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。1991年魯迅研究により文学博士。桜美林大学助教授を経て、1988年より東大文学部助教授、同教授、2005~14年日本学術会議会員。2018年に定年退休後、東大名誉教授。現在は南京大学海外人文資深教授および名古屋外国語大学教授。専攻は現代中国語圏の文学と映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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