東方選書<br> 大月氏―中央アジアに謎の民族を尋ねて (新装版)

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東方選書
大月氏―中央アジアに謎の民族を尋ねて (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784497210050
  • NDC分類 229.6
  • Cコード C0322

内容説明

シルクロードの開拓者として名高い漢の張騫が目指したのは大月氏と呼ばれる遊牧民族の国であった。この民族は中央アジア史上の重要なカギを握っているが、その実態は謎に包まれている。本書では、中央アジアにおける最新の考古学資料を紹介し、その成果を充分に活用して大月氏の実態解明を試み、中央アジアにギリシア人が建てたバクトリア王国を滅ぼした謎の民族の正体、中央アジアからインドにわたる帝国を築いたクシャン王朝と大月氏の関連をも探る。また、後半の著者自身による大月氏関連の遺跡訪問記からは、旧ソ連邦中央アジアの現状を窺うことができ、中央アジアの歴史、文化に関心を持つ向きには興味深い読み物となっている。

目次

遊牧民族と文明社会―漢と匈奴
西方の覇権争奪戦―張騫の遠征
月氏西遷をめぐって―塞民族の虚構性
バクトリア王国と大月氏―アイ・ハヌム遺跡
クシャン王朝の勃興(碑文から大月氏との関連を探る;ティリア・テペの黄金遺宝)
大月氏の足跡を尋ねて(スルハン・ダリア流域の遺跡;天山北麓の遺跡)
ユーラシア草原地帯の考古学

著者等紹介

小谷仲男[オダニナカオ]
1938年2月福井県小浜市生まれ。1960年京都大学文学部東洋史卒業。1965年京都大学大学院博士課程修了。鳥取大学助教授、富山大学人文学部教授を経て、京都女子大学文学部教授。ガンダーラ仏教美術史、東西文化交流史専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

17
ⅲ頁。現在のところ、少なくとも月氏には二つの顔があると知られている。一つは秦漢時代、中国の西北辺境に出現し、モンゴル高原の匈奴と勢力を争った中央アジア遊牧民族としての顔である。もう一つの顔は、月氏が最終的に匈奴に駆逐され、アム・ダリア流域に退却した後、その勢力の中から勃興したクシャン王朝大月氏である。この二つの月氏は同一民族えあると一般に解釈されることが多いが、研究者の中には月氏とクシャン王朝とは別個のものであると主張する者もいる。筆者はこれまで大月氏とクシャン王朝の関係を切り離す立場で研究を進めてきた。2024/11/01

びっぐすとん

15
図書館本。シルクロード関係の本を読むと必ず出てくる大月氏、その正体は謎という記述が多かったが、本書ではその大月氏とは如何なる民族なのかを検証。著者は従来言われている匈奴に逐われ西へ移動したのではなく、本来西に本拠を置く民族が東方へ侵略し敗退して西に戻ったのではないかと推測。文字を持たないため彼ら自身の記録がなく、行動範囲が広大な上、遊牧生活で遺跡の少ない遊牧民族の研究は大変そうだ。狭い日本では街が捨てられて何百年も人が住まない土地など想像がつかないが、大草原に生きる人達は土地に固執しないのかもしれない。2019/05/15

いくら丼

3
大月氏とクシャーナ朝、ガンダーラ美術、中央アジア、辺りの理解を深めんと読みました! 面白かった……別書籍で見た「塞」が架空かもしれないという説に衝撃。『史記』や『漢書』を繰り返し引用して、検証する論説はわくわくしました。ヘロドトスの「サカ」を「塞」と同一視するのは無理がある。「塞」は恐らくインドの釈迦族がおかしな伝わり方をしたものーーと理解しました、面白い! 読めば全く理に適って見えます。更にクシャーナ朝と大月氏、漠然と「大月氏=クシャーナ人」かと思いきや、掘り下げるとこんなに奥が深いとは……! 良き!2021/10/15

Oltmk

2
かって中央アジアに存在した遊牧民・大月氏を巡って古典資料と考古学を用いて、大月氏の各論を分析をする専門書。前半の史記・漢書などを用いて漢書に登場する塞族が架空の部族でインドから仏教が伝わった際の誤りだとする論考は画期的であった。他にも、中央アジアとインドを大帝国を築いたクシャン王朝の前身が大月氏ではないかとする論考も読み応えがあり、興味をそそられる。匈奴以外の中央アジアに存在した各種遊牧民を知りたい人にとってはお勧めできる書籍です。2018/11/05

山中鉄平

1
匈奴に怨みを持ってるはずだから一緒になって匈奴を挟み撃ちにしてやっつけようという思惑で漢が張騫を派遣させた国、ぐらいの知識しかなかった国大月氏。これが謎の国とは知らなかった。著書は大月氏=スキタイ(サカ)と考えているらしい。2025/04/12

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