近代会計史入門

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  • サイズ A5判/ページ数 318p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784495200916
  • NDC分類 336.9
  • Cコード C2034

内容説明

本書は、13世紀~20世紀初頭に至るまでの、「会計」という人間の営む行為そのもののアイデンティティを時間軸に沿って再確認する旅を叙述したものである。

目次

「会計」の起源と複式簿記の誕生
第1部 簿記の時代―複式簿記の伝播と近代化(フランスの簿記事情と会計規定の成立・展開―イタリア式簿記の導入以前からナポレオン商法まで;ドイツ式簿記とイタリア式簿記―フッガー家の会計制度と16~19世紀のドイツ簿記書;ネーデルラント会計史の現代的意義―ステヴィンの「簿記論」とオランダ東インド会社;15~19世紀イギリスの簿記事情―複式簿記の伝播とその漸次的普及;アメリカへの複式簿記の移入と簿記理論の体系化―理論的教示、そして会計学への展開;和式帳合と複式簿記の輸入―江戸時代から明治時代にかけて)
第2部 簿記から会計へ―株式会社と近代会計の形成(株式会社会計の起源―イギリス東インド会社と南海会社;株式会社制度確立期の財務報告実務―19世紀イギリスにおける鉄道会社の会計実務;株式会社と管理会計の生成―鉄道業から製造業へ;株式会社と会計専門職業―19世紀イギリスにおける会社法制の整備と会計専門職業の発展;政府・自治体と公会計―アメリカ公会計の起源と特徴;会計理論の生成と展開―正規転換期から1920年代のアメリカにおける学説史的展開)
現代会計へのプロローグ

著者等紹介

中野常男[ナカノツネオ]
神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。博士(経営学)神戸大学。神戸大学大学院経営学研究科教授

清水泰洋[シミズヤスヒロ]
神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)神戸大学。神戸大学大学院経営学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rootport Blindwatchmaker

2
『女騎士、経理になる。』の元ネタとして読み始めた本。女騎士ではルネサンス期までの会計史で充分だっため積ん読していたけれど、ようやく読了。最近はダーウィンの伝記を追いかけていて、18世紀イギリスの経済史を勉強していたのでかなり楽しく読めた。歴史的経緯を知ることは、今の経済を理解する助けにもなる。が、文章の下手さには閉口。特に第9章はひどい。学生や部下がこんな文章のレポートを提出したら即却下するレベルで日本語が拙い。内容的には極めて興味深い一冊だけに惜しい。できることなら、私自身の手でリライトしたいぐらいだ。2017/10/18

BsBs

0
会計を学ぶ上でまずは歴史からということで読んだ本。この手の世界史は話があちこちに飛んでしまいまとめるのが難しいことが多いのだが、これはなかなかよくまとまっていたと思う(概ね時系列に添いつつ、地域ごとの分類もなされている)。だいたい複式簿記の話に偏っていた。単式簿記については容易に推測できるからいいとして、財務諸表の構成の起源やC/Fについての説明も少しは欲しかったところ。2016/12/24

Takashi Kubo

0
分かり易いし、面白いし、一気に読んだ。財務諸表にもこんな歴史があると分かると真面目に向き合おうと思う。満足度高い本。2014/10/12

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