内容説明
納税者の信頼に基礎をおく効率的かつ効果的な公共部門(国・地方の行政執行部局、政府関係機関、独立行政法人、医療機関等)をいかに創り込んでいくか。そこに管理会計の役割がある。本書では、公共部門の管理会計について先行研究を概観し、国の具体的事例を踏まえて、実務・理論面から考察する。
目次
問題の提起
第1部 管理会計の先行研究と公的組織(企業における管理会計の展開;公的組織における管理会計の展開と現況;レビュテーション・マネジメントと公的組織の信頼性;人的資源の管理と管理会計)
第2部 事例の考察(国税組織における事務運営と管理会計;アメリカ等の公的組織での管理会計手法の導入事例;デンマークにおける病院経営改革;信州大学医学部附属病院の経営)
第3部 公的組織における管理会計の今後の方向(短中期的な観点から期待される今後の進展;効果性重視の公共経営と管理会計)
管理会計を活用した効果性重視の公共経営をめざして
著者等紹介
大西淳也[オオニシジュンヤ]
財務省理財局国庫課長(現職)兼財務省財務総合政策研究所客員研究員。1986年東京大学法学部卒業。ハーバード大学客員研究員(1998~99年)。スカンジナビア国際経営大学院エグゼクティブMBA(2006年修了)。1986年大蔵省(当時)入省。国税庁会計課総括課長補佐(1999~2001年)、内閣府政策統括官(経済財政‐運営担当)付企画官(2001~03年)、JETRO(日本貿易振興機構)コペンハーゲン事務所長(2003~06年)等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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