出版社内容情報
主人公・ルウ子と、妹のサラが「雨ふる本屋」へいくと、舞々子さん(まいまいこ。「雨ふる本屋」店主、フルホン氏の助手)の様子がヘン。いつものお茶とお菓子の準備も忘れるので、ヒラメキさん(幽霊。「雨ふる本屋」専属作家)の執筆も進みません。原因はお菓子づくりがうまくいっていないとのことですが…?!?!。さらに、わすれられた「サーカス団の物語」が迷い込み、ルウ子は物語の書きなおしを迫られます。「王国の物語」は、いつ完成するのでしょうか…?
「物語を書く」ことへの憧れを持っていた主人公・ルウ子は、シリーズ各巻の中で「書く」ことを経験してきました。でもそれは、誰かの未完の物語を、自分なりに想像して「書きつぐ」だけでした。今回、ルウ子は「自分はおもしろいものが書ける」とうぬぼれた結果、ペンもノートも失い、言葉さえもなくしてしまいます。ルウ子が長い時間をかけて再び言葉をとりもどし、心のどこか深いところにある「創造と表現」の根幹にふれるクライマックスと「王国の物語」の完成を、一緒に見届けてください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyah
20
ルウ子とサラは雨降る本屋へ。舞々子さんは竜巻きケーキのレシピで頭が一杯。書き手のユーレイさんにお茶も出せなくなっている。ルウ子も作品を書こうとしている。知らないうちに冒険に巻き込まれて、図書館で誰も手に取らず読んでくれなくなったサーカスの本に見染められている事を知る。サーカスの本を書き直そうとして不遜なことに気づき逡巡。そうこうしているうちに王国の本が完成にちかづき、途中ルウ子が渡された冠でとうとう完成。ルウ子はすっかり書く子で、ルウ子もサラも本をこよなく愛す子達です。図書館で本の探検に行かなきゃね。2020/08/01
その子
16
読む順番間違えたToT2023/08/29
三毛猫メリー
12
児童書。いつものように〈雨ふる本屋〉に行ったルウ子とサラ。舞々子さんの様子がいつもと違うことに気づく。21-302021/04/19
Norico
12
ウキシマさんの王国もすっかりすき間世界に溶け込んだ感じ。今度は謎のサーカスがすき間世界に。舞舞子さんの竜巻ケーキ、想像もつかない…2020/09/13
小梅さん。
12
るう子ちゃん、今回はほとんど1人での冒険。 よくがんばったね。 えらかった。 サーカスをめぐる冒険、あちこち飛ばされちゃって。 竜巻ケーキの破壊力すごいわ。 でも、あんなお茶会、お呼ばれしてみたいw 墨士さま、素敵だった。また登場してくれるかな。 あれ、でも、このシリーズ、これで完結じゃないよね?2020/07/12