出版社内容情報
日本のオフィスは歴史的な転換期を迎えている。リモートワークが定着しつつあるなか、これからのオフィスはどうあるべきなのか。コスト削減と業務効率化を両立するオフィス戦略は、いかにあるべきか。求められているのは、従来とはまったく異なるファシリティマネジメントである。
ところが、日本にはその担い手がきわめて少ない。レイアウト変更や移転といった案件が持ち上がるたびに総務部や管理部が片手間に担当するような脆弱な体制では、新たな働き方にふさわしい快適な環境づくりなど、望むべくもない。
単なるオフィスデザインにとどまらず、働く環境を最適化する新たな価値や選択肢を提供するオフィスコンサルティングで、費用を節約しながら、賃貸オフィスでも、画期的に働きやすい職場環境を手に入れることができる。
本書では独自のオフィスコンサルティングでファシリティ分野のイノベーションを巻き起こした気鋭の経営者が、長期的な企業価値を高めるためのオフィス戦略を、実践例とともに解説する。不動産や設計、施工、デザインなど、オフィスにまつわるさまざまな業界を知悉するからこそ生み出される貴重な知見は、経営トップこそ学びたい。
内容説明
働く環境の最適化に無駄金を使うな!第5の経営資源「ファシリティ」のフル活用で、コストパフォーマンスとエンゲージメントが両立する。
目次
第1部 日本のオフィスにイノベーションを―最適化が求められる「第5の経営資源」(日本流ファシリティマネジメントの破綻;「B工事」の構造的な課題;WEO戦略ストーリー;外部環境対応と内部環境対応を両立する)
第2部 働く環境の新たな可能性を追い求めて―わが社とWEOマネジメントを支えるもの(私の考える未来へのオフィス戦略;特別対談 オフィスと経営者、そして新しい働き方―ゲスト 弁護士・作家 牛島信氏;第2の創業から四半世紀、わが社の軌跡)
著者等紹介
池野衛[イケノマモル]
株式会社MACオフィス代表取締役社長兼CEO。1971年大阪府出身。1994年京都産業大学工学部卒業。1996年大阪で両親の営む文具店を継承し、コピー機・FAX・パソコン等のOA機器販売に領域を広げた後、さらなるイノベーションを図り、株式会社MACオフィス(継承会社)の代表取締役社長兼CEOとしてオフィスコンサルティング事業のビジネスモデルを構築。2009年東京進出を機に、スターティア株式会社(現スターティアホールディングス株式会社、東証一部上場:3393)を引受先とする第三者割当増資を実施すると共にオフィスファシリティ事業を譲受し、主たる事業としての基盤を強化拡大に導く。2012年北京大学ExecutiveMBA修了。2017年「イコールパートナー」という考え方を見える化した同社の基幹技術「WEOマネジメント」をサービス化し、時流を捉えた内容が、働き方改革を推進する企業の経営者層に人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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