出版社内容情報
なぜ後を絶たないのか、行き着く先に何があるのか。背後に広がる「構図」を描く。
粉飾行為は極悪人の手によって密室で行われたというような性質のものではない。粉飾をめぐる光景を等身大の全体像として捉えなければ、それが持つ負の側面についてリアルな意味では分からないし、今後の処方箋も書けない。粉飾には数多くの関与者がいる。なぜ粉飾は後を絶たないのか。その末路とは。カネボウ、メディア・リンクス、ライブドアなどを事例に、粉飾にいたる系譜と構図を明らかにする。
目次
第1部 カネボウの罪(秘密工作;隠蔽;源流)
第2部 メディア・リンクスの罰(循環取引;地下迷宮;破滅)
第3部 監査法人の死(苦悩;破産会計士;衝撃)
著者等紹介
高橋篤史[タカハシアツシ]
1968年愛知県生まれ。93年早稲田大学教育学部卒業。日刊工業新聞社を経て98年から東洋経済新報社記者。以来、建設業界などの取材にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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