教養としての神道―生きのびる神々

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492224038
  • NDC分類 170
  • Cコード C3036

出版社内容情報

神道1300年の歴史は日本人の必須教養。「神道」研究の第一人者がその起源から解き明かす。ビジネスエリート必読書。

明治以降の近代化で、「国家総動員」の精神的装置となった「神道」。近年、「右傾化」とも言われる流れの中で、「日本会議」に象徴されるような「国家」の装置として「神道」を取り戻そうとする勢力も生まれている。
では、そもそも神道とは何か。
神道は古来より天皇とともにあった。神道は古代におけるその成り立ちより「宗教性」と「国家」を伴い、中心に「天皇」の存在を考えずには語れない。
しかし「神道」および日本の宗教は、その誕生以降「神仏習合」の長い歴史も持っている。いわば土着的なもの、アニミズム的なものに拡張していった。そのうえで神祇信仰が有力だった中世から、近世になると神道が自立していく傾向が目立ち、明治維新期、ついに神道はそのあり方を大きく変えていく。「国家神道」が古代律令制以来、社会にふたたび登場する。神聖天皇崇敬のシステムを社会に埋め込み、戦争へ向かっていく。
近代日本社会の精神文化形成に「神道」がいかに関わったか、現代に連なるテーマをその源流から仔細に論じる。同時に、「国家」と直接結びついた明治以降の「神道」は「異形の形態」であったことを、宗教学の権威で、神道研究の第一人者が明らかにする。

目次
【第1部 神道の源流】

第1章 神道の起源を考える

第2章 神仏分離の前と後

第3章 伊勢神宮と八幡神

【第2部 神道はどのように生きのびてきたか】

第4章 天津神と国津神

第5章 神仏習合の広まり

第6章 中世から近世への転換

【第3部 近世から近代の神道の興隆】

第7章 江戸時代の神道興隆

第8章 国家神道の時代の神道

第9章 近現代の神道集団

著者略歴
著・文・その他:島薗 進

島薗 進(シマゾノ ススム)
宗教学者、東京大学名誉教授
宗教学者。上智大学グリーフケア研究所客員所員。大正大学客員教授。東京大学名誉教授。NPO法人東京自由大学学長。日本宗教学会元会長。
1948年、東京都生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。主な研究領域は、近代日本宗教史、宗教理論、死生学。
著書に『宗教学の名著30』『新宗教を問う』(以上、ちくま新書)、『国家神道と日本人』(岩波新書)、『神聖天皇のゆくえ』(筑摩書房)、『戦後日本と国家神道』(岩波書店)などがある。

内容説明

神道1300年の歴史は日本人の必須教養。「神道」研究の第一人者がその起源から解き明かす、ビジネスエリート必読書!明治以降の「国家神道」は異形だった。今を生きる日本人の精神文化形成に「神道」がいかに関わったか。

目次

第1部 神道の源流(神道の起源を考える;神仏分離の前と後;伊勢神宮と八幡神)
第2部 神道はどのように生きのびてきたか(天津神と国津神;神仏習合の広まり;中世から近世への転換)
第3部 近世から近代の神道の興隆(江戸時代の神道興隆;国家神道の時代の神道;近現代の神道集団)

著者等紹介

島薗進[シマゾノススム]
宗教学者。上智大学グリーフケア研究所客員所員。大正大学客員教授。東京大学名誉教授。NPO法人東京自由大学学長。日本宗教学会元会長。1948年、東京都生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。主な研究領域は、近代日本宗教史、宗教理論、死生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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禿童子

35
自ら振り返ってみても初詣、厄払いなど日常的に何かと接点はあるが、「神道とは何か」と外国人に尋ねられても日本人の自分でさえうまく説明できない。戦前までの神社神道と民間の神祇信仰、天武天皇や北畠親房など神道観の転機を抑えながら、一言でまとめきれない「神道」という宗教行動を歴史的な視点でたどる重厚な本。神仏習合が神道を育んできたという見解には頷けるものがある。何度でも読み返したい良書。2023/04/08

アルカリオン

11
雑感:イスラムは「宗教」よりももっと大きな枠の「生活そのもの」であると言われる。複数のイスラム国家の存在や「イスラム金融」等の存在感を考えるとある程度納得できる。本書を読む限り、明治政府もそのような「宗教ではない神道」に根差した「神道国家」を目指していたと言えそうだ▼p315,340 神道は「治める側」の「治教」であり、「治められる側」の「宗教」とは別格であると位置づけられた。神道から宗教的側面を取り除くために神式の葬儀は禁止された。神道は国家の祭祀を司るものとされ、「庶民の信仰」からも切り離された。2024/10/14

みのくま

8
神道研究は右翼が多い為、本書のような左翼リベラル側からの研究は新鮮に感じた。とは言え、明治以降の国家神道を古代神道から分離する本書は、どうしても庶民は国家によって洗脳させられたというエリート主義的な歴史観に収斂されがちで、そこは注意を要するだろう。だが明治国家が江戸までの神道の形態を大きく変えたのは確かで、多くの神々が失われてしまったという。神道は仏教と習合する事で命脈を保ち、廃仏毀釈により純粋な神道を取り出そうとした時に変質したという事であろう。ぼく達は何を拝んでいるのか、その根本を探求せねばなるまい。2024/05/12

白やぎさん

4
「教養」を身につけるって難しいと実感した本。古代神道から現代まで、神仏習合や神仏分離を経ながら、国家から民間へと信仰の形態も内容も変えてきた神道の変遷を詳しく解説。読もうと思ったのは、信仰心が薄いのに、初詣だ、七五三参りだと、日本人の日常に欠かせない神社のことを知っておこうと思ったから。「困ったとき」しか頼らない神様だけど、私たちの心を深く支えていることがわかった。そして、さまざまな苦難を乗り越えて、消えることなく今も神様がいることに感謝。神道が消滅しなかったことも奇跡だと思う。勉強になりました。2024/09/28

鴨長石

4
今までつまみ食いのように読んできた黒田俊雄・鎌田東二・高取正男などの説が紹介されつつ、著者の立場が明らかにされており、神道(特にその成立)について個人的に整理できるありがたい本だった。伊勢系の天津神に対する出雲系の国津神という二項対立の考えを柱とするのがわかりやすい。まだ出雲大社に行ったことがなく、また氷川神社系の神社とも縁がないので出雲系の空気感が何となくつかめないところもある。今後は観光の際そのような点も頭に入れて各地を回ってみたい。2023/04/14

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