内容説明
金融資本市場と財政問題の両面から、日本国債の現状をわかりやすく解説。
目次
第1章 そもそも国の信用度ってなんだろう
第2章 主要諸外国のクリアー・アンド・プレゼント・デンジャー
第3章 国債の基礎知識
第4章 日本の懐事情
第5章 で、日本国債は安全なのか?―暴落説を検証する
第6章 積み上がる国債残高の行方
第7章 知っておきたい国債周辺市場
第8章 国債市場を動かす材料もろもろ
著者等紹介
永野学[ナガノマナブ]
1967(昭和42)年愛知県生まれ。1989(平成元)年一橋大学経済学部卒業。外資系の金融機関を中心に、主としてクレジット・トレーディング業務とストラクチャード・ファイナンス業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゐたふ
3
債券について体系的に学んだことがないので、手に取ってみた。本当に読みやすく、分かりやすかった。例えば債券価格と市場金利、また利回りの関係など、丸暗記ではなくそのメカニズムがよく理解できる。また、国債を中心に、その周辺の知識もかなりたっぷりと紹介されている。自国通貨建ての国債の借り換えは、永遠に続けることが出来るのか、興味深い問題である。文体は柔らかく、図解入りで楽しく読めるのだが、内容はしっかりとした良書であった。2015/08/02
m
3
「国債いいよ」と人は軽く言うけれど、理由を言ってる人に出会ったことがない。こちらの本は、他の国の情報がふんだんに書かれていたのでチョイス。投資とは、膨大な知識が前提になっているんだなぁと改めて実感するとともに、アラフォーでやっと社会に興味が出てきた自分に、遅咲きなんだ、仕方ないよ、と慰めてみる。2014/01/08
奈良 楓
2
国債の値段や利率と経済の仕組みが知りたくで読みました。戦後の主要トピックスや国債の仕組みが丁寧に書かれていて、勉強になりました。2010年出版と少々古いです。2014/07/21
どりたま
1
国債についての知識がなかったので、この本を手にしたのだけど、よくわからなかった。世界の金融情勢や日本の財政事情などはよくわかったのですが、肝心の国債が…。著者の日本の財政破綻の定義はよくわからないのですが、著者曰く、増税と国有財産の売却で乗り切れるとのこと。国債メインの本なのでしょうがないのでしょうが、デフレ対策について何も書いていない。だからただの希望的観測なのかなって感じた。入門の意味は幅広く国債関連の知識を盛り込んだとことだと思います。初心者にはもうワンクッション言葉の説明も入れて欲しかった。2011/06/04
mado
0
日本国債そのもの、だけではなくて、債権市場の仕組みを理解するための、基礎知識、他国事例も説明してあるので、とても分かりやすかった。CDSにまで触れられていて、今受けているMBA授業のキャッチアップになって助かった。。2014/02/24