内容説明
せんせいもはりきっているさんかんび。きてくれたおかあさんといもうとのまえでいいところをみせたくて、みんなにつられててをあげたぼく。まさかさいしょにあてられてしまうなんて…。すっかりはじをかいてしまったぼくに、ふたたび「まさか」なできごとが。さいあくのさんかんびをかくごしたそのあとで―。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
児童文学作家。1961年生まれ、徳島県鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て現在にいたる。「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」となった『おこだでませんように』『メガネをかけたら』(ともに小学館)をはじめ、本作品と同シリーズで刊行した『ぼくはなきました』(東洋館出版社)が、「第29回けんぶち絵本の里大賞 びばからす賞」を受賞するなど選定および受賞多数。教科書掲載作品など130冊を超える作品は、日本および海外で広く読まれている。2021年、絵本と絵本に関わるすべての人を応援する『絵本・応援プロジェクト―YELL2021』をスタートさせる
こばようこ[コバヨウコ]
1972年、東京都生まれ。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。エディトリアルデザイナーを経て、絵本画家となる。2003年、第4回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
17
参観日。うれしいような、気恥ずかしいような、特別な日。 張り切り過ぎて、大失敗の「ぼく」を見事にフォローし、挽回の機会を与えてくれた先生。ナイス! 同じくお母さんも、「ぼく」の失敗を恥ずかしがらずに応援してくれて、とてもいい。妹も、最高! 『いちにのさんかんび』という、弾むような、リズミカルなタイトル通りの作品だった。シリーズの名前通り、「学校がもっとすきになる」だろう。こばようこさんの絵も、とても素敵。失敗した「ぼく」のアップと次の場面が特に好き。他の作品も読んでみたい。 #NetGalleyJP2022/03/24
spatz
9
いつもと違う日、授業参観。 おかあさんが見てる。おとうさんが見てる。教室の後ろに人がいていつもと違う気配がする、視線を感じる。わかるひと、と言われて、手を挙げようかどうしようか迷う。答えられるか不安。。。 こんな光景が授業参観と結びついて連想される。 この絵本はそれに加えて 先生もいつもと違うかっこうしてる。先生もなんとなくいつもとちがう。 という子供目線での感覚も描き出されていて楽しかった。 刊行日 2022/03/24 #東洋館出版社 #NetGalleyJP2022/03/01
遠い日
5
参観日=特別な日。わたしは昭和の中頃の子どもでしたので、参観日には着物を着てくるお母さんもいて、母親たちのよそ行きの装いに緊張感を掻き立てられたものでした。自分の子どもに言うことはありませんでしたが、手を上げなければ「なぜ上げなかったのか?」と聞かれたり、授業時間中のわたしのようすを評価されたり、ちょっと居心地の悪い日が参観日でした。うえはらくんの空回りも、いいところを見せようというがんばりだし、先生がちょこっと気を利かせて当ててくれたのもナイスフォロー。嫌な気持ちのまま参観日が終わらなくて、よかった!2022/03/24
こまさん
4
参観日の先生「いつもどおりで!」とかいうのに、先生は服も表情も違う( ◠‿◠ )ですね!張り切るぼく、そんな僕を見守るお母さんがとても素敵でいいなあと思いました。2022/06/03
読書国の仮住まい
2
今日は参観日。 先生はいつも通りでいいって。 その先生が着ている服からして違う。 僕は先生がニコニコしているから好きだ。 掃除も特別一生懸命念入りに。 そしてお母さんが妹と一緒にやって来た。 授業は引き算。 問題の答えが出る前に手を挙げたら当てられてしまう。 答えられずそれからは俯いて過ごす。 すると妹があめちゃんを差し出した。 そして最後、これは昨日先生がしっかり教えてくれた問題だ。 僕は元気よく手を挙げて堂々と答える。 妹はあめちゃんのおかげやでって。 いち、にの、さんかんび。 そういう歌があるとは。2022/07/26
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