- ホーム
- > 和書
- > 教育
- > 特別支援教育
- > 知的障害・発達障害等
出版社内容情報
レッスン・スタディで知的障害教育の授業力向上!
【本書の概要】
子供たちがワクワクするような授業や、生き生きと取り組む学習活動を実現する鍵となるのは「レッスン・スタディ(授業研究)」である。本書では、解説編、実践編、資料編の三部構成で、知的障害教育における授業実践力向上の方策を提案する。
【本書からわかること】
○子供も先生もワクワクする授業を!
多くの先生方はその職を志したときから、
「子供たちがワクワクするような授業をしたい」
「子供たちが生き生きと学習活動に取り組めるようにしたい」
と、ご自身が目指す理想の授業像をもち、実践力の向上に励まれていることと思います。
本書では、授業実践力の向上の鍵となる営みが「レッスン・スタディ(授業研究)」であると捉えています。
○世界が注目するレッスン・スタディ(授業研究)
我が国で「授業研究」が日常的に行われていることは国際的に高い評価を受け、「レッスン・スタディ(lesson study)」として広がりを見せています。
これは、1995年実施のTIMSSにおいて我が国の成績が上位にあったことに海外の研究者が注目したからだといわれています。
好成績の背景には、教師の力量形成として「授業研究」が日常的に行われていることが指摘され、「レッスン・スタディ」として紹介されました。
実は、我が国はレッスン・スタディ(授業研究)の先進国なのです。
○知的障害教育でのレッスン・スタディ(授業研究)
レッスン・スタディとして国際的に関心がもたれているのは、主に小・中学校における教科教育を対象としたものです。
一方,知的障害教育についてはどうでしょうか?
もちろん、知的障害教育の場においても授業研究は日々行われています。また、知的障害教育ではティーム・アプローチが主であるため、「授業研究」として意識されていなくても、教師同士の日常的な協働により授業が進められています。
しかしながら、残念なことに、授業研究に焦点を当てた分析的研究や実践研究が希少であるという状況にあります。
○本書で提案するレッスン・スタディ(授業研究)
そこで本書では、知的障害教育におけるレッスン・スタディ(授業研究)の方策を三つの観点から整理しました。
まず第1部「解説編」では、授業研究の現状や課題、前提となる先行研究について整理しました。
続く第2部「実践編」では、「子供が変わる授業研究の実際」「新しい教育課題を解決するための授業研究」「子供から学ぶ、同僚から学ぶ、教師の成長と授業研究の活性化」の三つの柱から、全国の実践を15点紹介しています。
最後の第3部「資料編」では、中教審の最新の動向やICTの活用のアイデア、また、今後の展望についてまとめています。
目次
特別寄稿(資質・能力を基盤とした教育と授業研究;知的障害教育における授業研究への期待)
第1部 解説編(知的障害教育における授業研究の現状と課題;「授業研究」に関わる国内外の研究動向(文献レビュー) ほか)
第2部 実践編(子供が変わる授業研究の実際;新しい教育課題を解決するための授業研究 ほか)
第3部 資料編(「授業研究」を実施する上で確認しておくべき特別支援学校学習指導要領の規定;「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議 報告」と知的障害教育におけるレッスン・スタディ ほか)
著者等紹介
丹野哲也[タンノテツヤ]
東京都立多摩桜の丘学園統括校長、元文部科学省視学官
武富博文[タケドミヒロフミ]
神戸親和大学准教授、元文部科学省視学委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。