古本屋控え帖

青木 正美【著】

東京堂出版（1992/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 304p／高さ 19X14cm
• 商品コード 9784490201956
• NDC分類 024.8
• Cコード C1091

目次

我が駈け出しの記
古本屋のお客
最近の古本屋事情
初版本のゆくえ
擬似専門店の果て
古書価のメカニズム
つけられない売値
三島ブームの頃
古書目録の重要さ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[猫丸]

文学少年上がりの古書店主のエッセイ。本の話ならば、よく知らない界隈についてであってもふんふんと聞いていられるのは不思議なもの。著者は肉筆原稿や日記を得意とするそうだ。作家への感情移入度が高いのだろう。そのへんの感覚はわかりかねる。たとえ漱石先生の書簡であっても、他人へ向けた私信ならば高値で落とそうとは思わないなあ。「古書専門店がお客と言う時、99%男性である」そうだ。プロに言われたら否定できないな。男はフェティッシュなくしては生きられないもんだ。

2019/09/21