出版社内容情報
軍の横暴と狂気をたしかに少女は見た。満州で迎えた敗戦の日々の恐怖。日本と中国の不幸な時代を生きのびる少女ヨリ子の三部作。 小学校高学年~中学生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どら母 学校図書館を考える
16
小手鞠るい先生のTwitterから知りました。重い物語です。あまりの分厚さに、怯みましたが、もっともっと読まれるべき1冊です。2023/06/03
なお
3
辞書一冊分くらいの厚さで読みごたえ抜群です。 小学校6年生の冬休みに担任の先生に薦められて読みました。 とっても悲しく、切なかったという記憶があります。 あまり読んでる人はいないようですが、隠れた名書だと思います。 秋の夜長に、思い人に焦れながら読むのも一興かと。 2006/12/30
しろばんば
1
中学生の頃、図書司書の先生が「あなたにオススメの本がある。絶対気にいると思う」と勧めてくれた本。当時は上中下巻、司書の先生よく私のことをわかってらっしゃった。1人の少女が満州の兄夫婦に引き取られ、戦争に巻き込まれ人種の違いで友人を殺され、ほのかな恋を知り、孤児を救い、記憶にない祖国日本に帰ってくる。夢中になって読みました。お陰でしばらく共産主義に傾倒してしまったのは多感な10代だったってことで…