出版社内容情報
絶滅危惧類100種の昆虫(トンボ、甲虫、チョウなど)について、要因となる環境変化や僅かに残る生息地などを紹介しながら解説。
内容説明
人と昆虫が共存してきた歴史が消える?絶滅・希少となった環境変化の要素と、わずかに残る生息地などを詳述。レッドデータブックより絶滅危惧類の100種を解説。
目次
日本の自然環境と昆虫
蜻蛉目(トンボ目)
〓(せき)翅目(カワゲラ目)
直翅目(バッタ目)
非翅目(ガロアムシ目)
半翅目(カメムシ目)
鞘翅目(コウチュウ目)
双翅目(ハエ目)
鱗翅目(チョウ目)
膜翅目(ハチ目)
レッドデータ昆虫カテゴリー別リスト
著者等紹介
川上洋一[カワカミヨウイチ]
1955年東京生まれ。自然科学ライター&イラストレーター。幼いころより親しんできた昆虫の減少に気づいたことから、環境保全に興味を持ち、自然環境教育などの活動に携わる。自然科学図書の執筆にかたわら、里山の生物調査や保全活動にも取り組む。日本昆虫協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
1
☆×4.5…惜しむところはカラーでのデータが少ないところでしょうか。だけれども、貴重な昆虫たちをたくさん知ることができるこの本は秀逸といえましょう。しかしながら私たちがこの希少な昆虫たちにしていった仕打ちはとてつもなくむごいもの。中には良かれと思ってやったことがアダになった例もあり保全の難しさを感じました。2011/05/11
こゆ
0
絶滅が危惧されている昆虫について紹介した本。昆虫の特徴だけでなく、その昆虫がなぜ数を減らすに至ったかをかなり詳しく書いてある。鬱蒼とした植物に囲まれた水源が必要なトンボが、環境美化で整備されたことでいなくなったり、家畜の餌や屋根に使用するために草原を定期的に刈らなくなったことで遷移が進み環境の変化に耐えられなかったチョウがいたり、人の環境へ与える影響は意外なところで作用するらしい。読んでいるといかに絶滅危惧種を守ることが難しいかがよく分かる本だった。2025/09/30