出版社内容情報
ノイマン,ナッシュの夢がかなうとき!
人の行動の底に敷かれている推論とはどのようなものだろうか?
人がする意思決定にその推論はどのような影響を及ぼすのか?
古典から最新理論を通じ,戦略思考の基礎を学んでみよう!
目次
1 ゲーム理論とは
2 ゲーム理論の数学
3 展開形ゲーム
4 協力ゲームと非協力ゲームを統合する
5 戦略決定の思考
6 ゲーム理論が他分野に与えたインパクト
著者等紹介
小島寛之[コジマヒロユキ]
経済学博士(東京大学)。現在、帝京大学経済学部経済学科教授
松原望[マツバラノゾム]
Ph.D(スタンフォード大学、統計学)。現在、聖学院大学大学院政治政策学研究科教授。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
12
ほとんど数式らしい数式はなく非常に読みやすい本であると感じました。図解や表などが多く説明もわかりやすいと思いました。項目立ても徐々に理解していく方式なのでとっつきやすく、私が一番参考になったのは戦略決定の思考というところです。2014/06/24
kusano
5
以前からチビチビと長いこと読んでいたがようやく読了.本書はゲーム理論のその理論構築にあたっての思想について詳しく触れているように思える.こうした知識はゲーム理論をある程度勉強したものにとっては非常に興味深く読むことができる一方で,初学者にとっては情報量が多すぎ,肝心の理論の理解が進まなくなるおそれもあるので注意.終盤では,グローバルゲームやゲーム論的確率論について直観的な説明を試みている.興味のある向きはまずこの本の終盤だけでも読んでみるのがいいかもしれない.2012/12/08
S
1
さきに教科書的な本を読んでたのもあり、こちらは背景となる歴史や動機、全体像が語られ、面白く読めた。最後は野心的でもあり。2021/06/02
葉
1
数式による証明はない。ゲーム理論の成り立ちや簡単な例を交えた語句の説明を中心にしている。シャープレイ値に関しては1番ボリュームがあったと思う。著者が統計学の研究をされている方なので、最後にゲーム理論と統計学の結びについての説明があった。2013/11/13
アノマリー
1
◎協力ゲームの概念、コア、シャープレイなどは分かりやすかったが、非協力ゲームの説明がぼやっとしてた気がする。全体を通してゲーム理論を簡潔にまとめた印象。2012/10/30