出版社内容情報
地球を離れて347年目の世代宇宙船《ノア》。巨大な船内では数万人以上の住民が超能力を駆使し、豊かで平穏な生活を営んでいた。だがその陰で、ミンチ状の死体が次々と密かに発見される。義務である出産を終えた都市計画官ハナは、上司を失った捜査官バレンズとともに能力を駆使して事件の真相を追い始める。新鋭が放つ傑作宇宙SF!
内容説明
人類が住めなくなった地球を逃れ、新天地の惑星カナンを目指す世代宇宙船“ノア”は、旅の347年目に入っていた。数万人以上の乗員が特殊な“能力”を活用し平穏な生活を営む艦内で、異常事態が続発していた―ひき肉のようになった死体が次々に見つかるのだ。出産義務を終え仕事に復帰したハナは、捜査官バレンズとともに当局が隠蔽する真相を追う。新鋭が放つ傑作宇宙SF!
著者等紹介
ラミレス,デイヴィッド[ラミレス,デイヴィッド] [Ramirez,David]
フィリピン・マニラ生まれ。アメリカのカリフォルニア大学バークレー校で分子生物学を専攻し、ヒトゲノムプロジェクトに参加。フィリピンに帰国して大学院でコンピューターサイエンスを学んだのち、作家に転じ、『果てなき護り』で長編デビュー
中村仁美[ナカムラヒトミ]
東京大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渡邊利道
6
上巻読了。滅亡した地球を後に残し次の世界を目指して旅だった世代宇宙船を舞台にしたミステリ。都市計画局のエリート女性が、ある事件で救われた警官と恋仲になって、当局が隠蔽しようとしているらしい連続猟奇殺人事件の謎を追うサスペンス。超能力があって、記憶の共有が可能になった世界設定で心理的な駆け引きと、試験の結果で階級が作られた社会の差別性を背景に一種の特殊設定ミステリとしてハードボイルドアクション風の現代的な物語がサクサク展開する。充実したセックス描写がなんだかとてもアメリカ的で健全。2019/11/16
SINKEN
5
【総評】★★★☆☆【感想】(図書館本)再読。どこかで見たような内容だなと思いながら読み進め、読書メーター登録しようとしたら再読だったことを知った。道理で、、、他のコメントや以前の自分のコメントにある通り、ちょっとイチャイチャ話が多くてライトな雰囲気がするけど、でもまぁ最初の時と比べるとそれほど不快でもなかった。下巻の話もほとんど忘れているので、改めて再読します。2022/08/04
SINKEN
5
【総評】★★★☆☆【感想】話の筋はとても面白いのだけど、主人公の男女がしょっちゅう乳繰り合って無駄にページ数を嵩増してるとしか思えないのが残念。SFとミステリが高い次元で結びついて、久しぶりに読み応えのある内容は素直に評価。下巻をまえにして、すこし主人公の能力がブレてきた気もするけど、まだ許容範囲。下巻で大いに盛り上がってくれることを期待。2020/01/15
本の蟲
3
滅亡した地球を離れ<約束の地>を目指す世代宇宙船ノア。船内の乗員は全員、高度なネットワーク利用と特殊な能力が発現するインプラントを埋め込まれている。彼らはアンプで増幅した念動で物を製造・栽培し、バスを動かし、内緒話はテレパシーで行い、治癒能力者の医者に怪我を治してもらう。主人公は恋人の警官から、同僚が殺されたある事件の調査を依頼される。ひき肉のようになった死体と「引退」したとされる人々のデータ。それはノアの秘密を暴き、評議会や情報保安局に見つかれば捕まって「調整」を受けるかもしれない危険な捜査となっていく2019/12/16
中海
2
何だか特別な手術を受けた女性。それがなんなのかはいまいち説明されてもよくわからない。どうやら荒くれものとお付き合いしてるらしい。友人内、世間的にはあまりよろしく思われてないらしい。やたら、「彼のあそこってスゴいんでしょ」の表記。いまいち仕事も何やってんのかよくわからない。四百年前に地球は滅びて、宇宙船に乗ってるみたいだ。わからん。なぜこんな作品に時間かけて翻訳して印刷する意味がわからん。絶対に売れないじゃん。内容薄すぎて、一日で読める。2021/12/14
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