内容説明
ピアノの英才教育を受けてきた和憲と、幼いころに誘拐された水雪。音楽を通じて運命的な出会いをしたふたりは互いに惹かれて行くが・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおり
29
気持ち悪いのに、あー···、えー⁉️、あー‼️って感じで一気に。そして、心に残ったのはマンホールの話し、という···。2021/05/05
METHIE
10
一言では説明しきれない作品だった。もう一度読んだ方がいいかなぁ。2014/02/10
iuba
9
幼いころの体験から人間離れした/そのようにみなされたものの孤独の話。それぞれに歪み、そして純粋に若々しい肉体を手に入れ、己の足で立つ、二人の孤独の見た、世界のありよう、互いの姿の成り立ちから、手を取り合おうとする懸命の努力、そして破滅までが静かな筆致で描かれている。どれほど惹かれても相容れない二人の関係は切なく、また鋭すぎるあまりに互いを傷つけていくが、傷を埋めようとするように身体を重ねていたのが痛々しく、救われないと感じた。登録が少ないですが、設定を読むと好みの方も多いと思うのでぜひ。2014/08/30
こうちゃ
5
赤ちゃんの頃に誘拐され、想像を絶する生き方をしてきた水雪。母から狂気じみたピアノの英才教育を受けてきた和憲。音楽を通じて運命的な出会いをした二人は互いに惹かれて行くが・・・。平成仮面ライダーシリーズなど、アニメや特撮で数々の作品を執筆した著者が贈る、”絶対孤独の絶対愛”。ミステリ+サスペンス+SF=究極の愛の物語!?時々筆致が変わったり、何で急にダイビング?マンホール?っていう唐突さが新感覚。タイトルの真の意味はラストでわかるのだけれど、切なすぎる。2014/02/22
おーね
4
鈴子の思い込みがこうなった。主人公二人は全く掌に載せられている。母性なのか独占欲なのか???マイフェアレディなのか???特殊な環境を与えられた悲劇でもあるけれど。初めて読む作家さんなので驚きました。2014/07/30