出版社内容情報
部員総出の発掘調査の結果、裏山に埋もれていた謎の物体はどうやら本当に宇宙船らしいと判明する。ついにエアロックらしき入り口が発見され、文たちは宇宙船の内部にたどり着く。文たちの目の前に現れたのは、〈天の羽衣〉を思わせる真っ白な薄衣だった。さらに、送電線から電力を拝借して稼働させた船内から、コールドスリープコンテナの中で眠る猫耳姿の宇宙人が見つかった。この宇宙人が伝説の天女なのか、それとも……?
笹本祐一[ササモトユウイチ]
内容説明
発掘調査の結果、文の家の裏山に埋まっていた謎の物体は、墜落した宇宙船である可能性が高いことが分かった。黒光りする表面が、地球上には存在するはずのない材質で出来ていたのだ。ついに入り口が発見され、送電線から電力を盗んで稼働させた宇宙船の奥から、コールドスリープコンテナの中で眠る猫耳姿の宇宙人が見つかった。この宇宙人が伝説に出てくる天女なのか、それとも…。
著者等紹介
笹本祐一[ササモトユウイチ]
1963年東京生まれ。宇宙作家クラブ会員。84年『妖精作戦』でデビュー。99年の『彗星狩り 星のパイロット2』と、2005年の『ARIEL』で星雲賞日本長編部門を、03年、04年、07年の『宇宙へのパスポート』3作すべてで星雲賞ノンフィクション部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユメ
37
コールドスリープから覚めてしまった宇宙人と対面する下巻。宇宙船にエネルギーを供給するべく電力会社との戦い再び!なくだりはハラハラさせるかつコメディなのが凄いところ。あとがきによると、笹本さんは本書と『星のダンスを見においで』を夏休みにSFを読んでみようかという中高生への入門作品として書いたのだそう。この物語は、これまでそんな読者たちに特別な夏を贈り続けてきたのだろうな。自分を若い読者にカウントするのは図々しいかもしれないけれど、笹本さんが蒔いた大人のSF読者を育てるための種、私の土壌にもしっかり届いた。2017/05/13
miroku
15
SFだ!!!2019/06/28
みんち
9
引き続き笹本祐一氏の「裏山の宇宙船」の下巻を読了。やっぱり良いなぁ、青春SF(笑) 内容に触れるとなるとどうしても上巻のネタバレになってしまうので掻い摘むと、上巻で主人公・文の家の裏山から発見された、地中に半分以上埋まっていた宇宙船は高度な科学力で保存されていたため、数百年の時を経ても当時の状態を維持していた。とある事情によって、それを再び宇宙に飛び立てるようにしなければならなくなった文たち「民俗伝承研究会」の4人は、新たに帰省した文の姉・ひとみを加えて試行錯誤を繰り広げる。2016/12/07
klu
8
凄い夏休みでした!ロマンですね・2017/05/22
ぎゃぐれー
7
宇宙人とのコミュニケーションとか、宇宙船を動かすこととか、テーマとしては面白いのにどちらも中途半端に終わってしまった感じ。和音で話す宇宙人とか面白そうな題材なのになあ……。まあそれでも上巻よりは面白かったかな。2016/09/26