内容説明
南極との中継基地になっている絶海の孤島へ飛ぶ輸送機に、突如として怪事件が発生した。乗員9人が姿を消し、機長は基地に胴体着陸したのち自殺を遂げたのだ。だが事件はそれで終わりではなかった。機長の死体が何者かに運び去られ―今度は基地の人々が殺されては遺体が消えていく。恐慌状態の中で、彼らは姿なき怪物の正体を暴こうとするが。巨匠が放つパニック・ホラーSF。
著者等紹介
高橋泰邦[タカハシヤスクニ]
1925年東京生まれ。早稲田大学理工学部卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まえすとろ
21
1959年発表のマレー・ラインスターによる空想科学怪奇小説(SF・ホラー)作品。南極中継基地となる孤島で起こる自殺、失踪による怪事件は人間の仕業とは明らかに異なっていた。通信手段も断たれ、姿の見えない怪物に犠牲者は増えて行く・・・。 数々のSF小説のみならず映画、TVドラマの脚本も手掛けるベテラン作家らしくドラマチックなテンポで展開されるビジュアルに富んだ筆力は発表から50年以上が経った今なお色褪せることが無い。 2013/09/09
アオノ
2
南極に近い絶海の孤島。その島に南極から一機の飛行機が訪れるが、乗員は蒸発し、機長は自殺。やがて夜になり、何かが蠢く気配と共に、機長の遺体が消失する。夜毎に行方の分からなくなる島の駐在員たち。南極から来たものは一体何なのか。駐在員たちは生き残れるのか。まあ、作品の出来たるや、10年間で感想の投稿がたったの3件という点から推して知るべしなのですが、私は好きです!意外性とか特にないけど、逆に、様式美を踏襲していると言えます。欲を言えば、煩わしい登場人物がもうちょい殺されても良かったかな。B級好きな人向け。2017/06/11
すだこ
1
ラストは割とあっさり2010/08/15
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