感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
6
1950年代のアメリカSFらしい、現代の視点で見ると的外れで偏見に満ちた奇妙な描写も多いのですが、息も尽かせぬ展開で進行していきます。第五惑星から来たという異星人は何者か。その目的はなにか。物語がどう集束するのか、最後の最後になるまでわかりません。秀作をたくさん残した作家、マレー・ラインスターの本領発揮です。面白かった。2011/04/29
NEED LESS
2
世界情勢が冷え込んでいた時代、南極基地付近で突如発生した内爆発。そして現れた宇宙船から現れたのは4人の少年少女。彼らは途方も無いテクノロジーを所有しており、それは世界を滅ぼしかねないものだった。主人公の学者ソームズと基地を取材していた女性記者のゲイルは子供たちを保護するのだが…。久しぶりに読んだ海外作家の古典作品。登場人物は必要最低限でしたがドラマ性があり面白かった。学者が聡明で軍人は愚鈍という構図が冷戦時代に書かれたSFらしい。2014/11/13