出版社内容情報
異界と現実世界とのあいだにある“はざま”で産する竜卵石は、主の“気”を受けて玉妖と呼ばれる精霊を宿す。なかでもその美しさ、知性から伝説的な存在とされるのが、“難波コレクション”の七つの玉妖たちだ。修行中の駆妖師彩音は、そのひとつ〈くろがね〉を受け継いでいた。同じくコレクションのひとつを受け継いだ姉が、その玉妖に魅入られてしまった。このままでは姉の命が危ない……。創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。
真園めぐみ[マソノメグミ]
内容説明
異界と現実世界との間に産する竜卵石は、主の気を受けて玉妖と呼ばれる精霊を宿す。中でも伝説的なのが、“難波コレクション”の七つの玉妖だ。そのひとつ“くろがね”を受け継いだ修業中の驅妖師・彩音は玉妖に魅入られた姉を救おうとするが…。人々の目に見えない妖が跋扈する皇国大和を舞台に、少女驅妖師と相棒くろがねが妖に挑む。創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
真園めぐみ[マソノメグミ]
岐阜県出身。立命館大学文学部日本史専攻卒業。2015年、第1回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
51
玉(石)にはそれぞれ魅力がある。女にとっちゃ垂涎もの。そんな石にかっこいい男性や目いっぱい色っぽいお姉さんが憑いてるなんて最高!。しかもその石は桃源郷のような場所・郷をも持っているとなればなんとしても欲しい。竜卵石に憑く玉妖と呼ばれる精霊を私も欲しい・・。好みの設定ではあったが人によって傷つけられる玉妖達が哀れ也2019/07/31
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
33
あらすじから、陰陽師と式神が妖と戦うバトル小説かと思ったのですが…もそっとソフト路線でした(笑)。 昔々、こんなファンタジーな少女漫画を読んだな~懐かしいな~という気持ちで読み終えました。 すっごくキラキラ~(笑)。 まだまだ謎な部分も残っているし、シリーズ化されるなら読み続けてみたいです☆2016/05/21
キャプテン
32
★★★☆☆_「ここがあたいのアナザースカイ、フェア」第三弾。担任の先生に「はげポケモンゲット!」といいながら自作のモンスターボールをぶつけていた頃が思い出されます。先生、あの頃のぼくは、とてもひどいことを言っていたんですね。玉妖とは涙の形の石に封じられたあやかしで、契約者の言うことをきくポケモンみたいなの。玉妖に魅入られるもの、玉妖でよからぬことをたくらむもの、担任の先生をはげポケモン扱いするものらの人間性がぶつかり合うファンタジー。シリーズ化を目指してたのかな。うん、〝郷〟ここがあたいのアナザースカイ。2019/12/03
よっち
29
異界と現実世界とのはざまで生まれた竜卵石に宿る玉妖。そのひとつ「くろがね」を受け継いだ修行中の駆妖師・彩音が、玉妖に魅入られてしまった姉・百合乃を取り戻すために奔走する物語。今は亡き両親にそれぞれ玉妖を託された姉妹。玉妖のほむらと共にあることを選ぼうとする姉と駆妖師を目指す彩音。主人公が経験不足でいろいろ迂闊なのと、姉含めて事件に繋がる動機が色恋沙汰に寄り過ぎなのはやや気になりましたが、世界観やキャラなどに書きようによってはより魅力的になりそうなポテンシャルを感じたので、続巻で巻き返してくれることを期待。2016/06/28
あゆみ
27
★★★★☆ 駆妖師や竜卵石に宿る玉妖の設定が好み。でも主人公の彩音の迂闊で未熟さが際立つキャラが好きになれないのと、ストーリー展開がありきたりなのが残念。彩音の成長とその他人物描写に磨きがかかることを続編に期待。2016/07/25
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