内容説明
本書の内容は第二次大戦後から現在に至る、ほぼ50年余にわたる鉄道建設、改良、保守、災害等における地質・土質に関連した問題を、著者の経験を主として書き下ろしたものである。この間、戦後の復興期から今日に至るまで実に多くの鉄道建設あるいは改良工事が行われてきた。ここに特に地質ならびに土質に焦点を当てて記述したのは著者の専門にもよるが、わが国は世界的にみて稀にみる地質の複雑な地盤よりなっており、鉄道土木との関わり合いが特に大きいからである。
目次
戦後の特徴
斜面崩壊の予知
地盤沈下問題
やっかいな軟弱地盤問題
地下水問題
砂地盤の液状化問題
土構造物の進化
噴泥問題
機械化土工の発達
場所打ち杭の台頭〔ほか〕