出版社内容情報
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。
内容説明
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい…。冬の巻ついに刊行。
著者等紹介
米澤穂信[ヨネザワホノブ]
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、『満願』で第27回山本周五郎賞、『黒牢城』で第12回山田風太郎賞および第166回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
575
とりあえず既巻はすべて読了。正直、中盤過ぎまでやや退屈。入院中という設定だけに、展開で見ても各場面を切り取っても、とにかく動きが少ない。そして小山内さんどころか、堂島くんまでほとんど出てこなくて、さらに美味しそうなスイーツもあまり紹介されない。ひたすら病室場面と回想が反復されるのか、と思っていたら終盤で一気に色々回収&終息に向かい、見事なドミノ倒しのような快感がある作品。小鳩くんと小山内さんのラストの会話もとても良い。ベタベタの恋愛じゃないのに何か期待してしまう案配が○。これは大学編が読みたくなる。2025/06/01
starbro
538
米澤 穂信は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「小市民シリーズ」第四部完結篇冬、完読しました。小市民らしく、さり気なく爽やかに終幕です。どうせなら春ではなく、冬に発売して欲しかった。 https://special.tsogen.co.jp/shoshimin2024/07/06
青乃108号
471
シリーズ未読で、いきなり完結編を読んでしまった。小鳩君は相棒の小佐内さんと共にひき逃げされ長期入院を余儀なくされる。入院生活の退屈な毎日の描写がやたら多く、この辺りで漂う違和感。小佐内さんからの見舞いのボンボンショコラ、彼女は毎日来てくれてる様だが小鳩君は何故かいつも眠ってしまっており直接会えない。メモに託されるメッセージ。小鳩君は中学時代に追ったクラスメイトひき逃げの犯人探し回想録を毎日ノートに綴る。2つの事件の接点は。このミス2位。面白かったが2位は過大評価と思われ。シリーズを追ってなかったせいかな。2025/03/08
芳樹
414
待ちに待った『冬季限定』です。互恵関係を結んだ小鳩くんと小佐内さんの、「小市民たれ」の始まりと終わりを描く最終章。本作品に相応しい、『青春時代の終わり』という苦くありながら未来への期待感に満ちたエピローグに感無量です。大学生になった二人が、京都でまた会えますように。2024/05/03
ミキ
408
2024-28:待ってました〜。大学生になっても続けて欲しいけどなぁ。2024/05/02