出版社内容情報
銀座にある文壇バー『ミューズ』の常連客、大御所ミステリー作家のサンゴ先生こと辻堂珊瑚朗。彼は不思議な事件について鮮やかに推理する、名探偵でもあった! ライバル作家が持ち込んだ、チェスセットに仕掛けられた謎を解く「チェスセットの暗号」、サンゴ先生原作のドラマをめぐって起きた、奇想天外な“誘拐”の解決に乗り出す「ポー・トースターの誘拐」など、五つの事件を収録。『ミューズ』のボーイ・了の視点から、サンゴ先生の華麗な活躍を描く、安楽椅子探偵ミステリー第2弾。著者あとがき=竹内真。
内容説明
銀座にある文壇バー『ミューズ』の常連客、大御所ミステリー作家のサンゴ先生こと辻堂珊瑚朗。彼は不思議な事件について鮮やかに推理する名探偵でもあった!チェスセットに仕掛けられた暗号や、ドラマ撮影をめぐって起きた奇想天外な“誘拐”の謎など、五つの事件を収録。『ミューズ』のボーイ・了の視点から、サンゴ先生の華麗な活躍を描く、安楽椅子探偵ミステリー第2弾。
著者等紹介
竹内真[タケウチマコト]
1971年新潟県生まれ。慶應義塾大学卒。95年に三田文学新人賞、98年「神楽坂ファミリー」で小説現代新人賞、99年『粗忽拳銃』で第12回小説すばる新人賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
13
安楽椅子探偵もの連作短編集、第2弾。前作もそうだったのですが、残念ながら今一つ物足りず。2016/02/22
きょん
10
珊瑚朗先生の若い頃の作品「海なし県殺人事件」のテレビドラマ化を通軸に、様々な騒動をバーの会話から大人の解決。真相や犯人をどう見抜くかだけじゃなく、それをどう仕事に繋げるのかという所までが見どころなんですね。ネット住人たちを味方に取り込む『ディスリスペクトの迎撃』は現実には難しいかもしれないけど、何だか爽快だった。そして珊瑚朗先生が「イン・ザ・ルーツ」のサニ―おじさまの博打の弟子だとは!2016/02/16
minaseh
9
サンゴ先生の原作のドラマ化を縦軸に展開される謎を解明していくシリーズ2作目。謎そのものよりネットの住人とのあれこれの方が気を揉んだ。こういう逆手の取り方もあるのかと思ったけど、実際には難しいのかな。個人的には真夜中に怪人二十面相が20人街を走り回ってる図をぜひ映像で見てみたい。舞台になってる町の住人には、本当に「何事か!?」って感じだろうね。でも、ドラマより、ドラマにちなんだクイズのバラエティーより、絶対絵的に面白いと思うんだ。2016/05/11
やまだん
8
「シチュエーションパズルの攻防」の続編。銀座にある文壇バー「ミューズ」の常連客,大御所ミステリー作家の辻堂珊瑚朗の著作「海無し県殺人事件」が,バラエティー番組との連動企画で映像化される。その映像化作品,全4話の企画から撮影後までの間に数々の問題が発生する。その問題を,ミューズでの会話などをベースとして,辻堂珊瑚朗,ライバル作家である藤沢敬五などが解決していくという設定。古くからある安楽椅子探偵モノ。どの作品も傑作というほどではないが安定しており,通勤途中や寝る前に読む作品としては十分楽しめるデキ(55点)2016/12/26
小梅さん。
8
珊瑚郎センセイ、今回も素敵(笑) 小僧くんは、ちょっと受難の巻きだったかな。 センセイたちに負けじと謎に挑む姿勢はナイスなんだけどね(笑) 軽妙な感じが楽しくて大好きなので、ぜひとも、続きを書いてほしい。2016/04/06
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