出版社内容情報
世界一気弱な名探偵、お弁当持っておそるおそる不可能犯罪の謎解きに挑む──キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。新世代ミステリの雄による大好評シリーズ文庫化。
内容説明
類稀な推理力を持つ友人の音野順のため、推理作家の白瀬白夜は仕事場の一角に探偵事務所を開設する。しかし当の音野は放っておくと暗いところへ暗いところへと逃げ込んでしまう、世界一気弱な名探偵だった。依頼人から持ち込まれた事件を解決するため、音野は白瀬に無理矢理引っ張り出され、おそるおそる事件現場に向かう。新世代ミステリの旗手が贈るユーモア・ミステリ第一弾。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
102
2011/7/3 Amazonより届く。 2017/8/29〜8/30 6年ものの積読本で、4年ぶりの北山作品。 これまで、城シリーズしか読んでなかったが、全く違う印象。引きこもり探偵と、ワトソン役のミステリ作家のコンビによる短編集。なかなか良い設定である。続編もあるようなので楽しみ。2017/08/30
セウテス
85
【名探偵音野順の事件簿シリーズ】第1弾。史上最も気弱な名探偵との説明よろしく、引っ込み思案の音野探偵に、何とか家から引っ張り出そうとする、ワトソン役の作家白瀬のコンビが活躍する5作の短編集。嫌がりながらも弁当持参で、事件現場へと出向く探偵音野がいじらしい。しかもこの弁当かなりのレベルらしく、毎回周りのウケが良いという城シリーズとは全く違う設定に惹き付けられる。おずおずと謎を解いていく探偵の姿も日本ならではで楽しいのだが、トリックや犯人を明らかにするには、かなりヘビーな推理が必要というアンバランスが良い。2020/11/24
キングベルⅩ世
75
超ヘタレの名探偵と様式美に拘る助手っていう通常とは逆の設定のせいで、主役二人のキャラがめっちゃ濃い。なのに内容はしっかり本格ミステリーしつつライトな読み心地。そんなの可能なの?っていう物理トリックばっかで図解がないと理解するのに苦労した(笑)。次巻も楽しみ。2014/12/05
ヒロユキ
75
音野順、奴はとても和みます。特に白瀬とともに依頼人を迎え入れるシーンや岩飛警部とのやりとりが抜群に良かった。されどもキャラクター頼りのミステリとはならないクオリティの高い5編の短編集。お気に入りは「見えないダイイング・メッセージ」の意外な動機、「ゆきだるまが殺しにやってくる」の不可解なシチュエーションとそれをいかしたトリック、表題作「踊るジョーカー」は物理の北山の二つ名に相応しい想像すると楽しいトリック。2014/07/26
hirune
75
名探偵が引きこもりで社会復帰のためにワトソン役の友人に無理やり引きずって行かれて解決させられる。ドタバタで笑かされるのだけど、解決する謎はとても捻ってあって本格的、って解説に全部書いてあったけど(^^;;白瀬君、FAXやスタンドライトよりまず依頼人用の椅子を買うべきでしょう?要兄も絨毯でなく椅子を送ってやれよ!と、私は座布団に座らせられる依頼人が気になってしょうがなかったのでした。。2014/06/06
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