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松本健一伝説シリーズ
秩父コミューン伝説 (増補・新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326950416
  • NDC分類 210.635
  • Cコード C0091

内容説明

秩父困民党の闘いにかんするさまざまな資料や、既存の作品などを手がかりにして、この叛乱事件が、日本の近代化という「歴史」の袋小路で起きた事件であったことを立証する。また、困民党に参加した民衆の情念と、この地方の「落ち着いた暗さ」の風土とのかかわりをもとらえ、民衆史の原点・秩父事件の全貌を解き明かす。

目次

1 秩父コミューン伝説(二つの象徴;沈黙の中の声;忘却と抵抗;幻影の革命;草むらの道)
2 「秩父コミューン伝説」まで(幻想としての峠;幻視のコミューン―新井周三郎覚え書;東洋社会党と秩父困民党―明治の社会党をめぐって;暴徒と英雄と―伊奈野文次郎覚え書;千本松吉兵衛のまぼろし)

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
評論家、麗澤大学教授。1946年、群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。法政大学大学院で近代日本文学を専攻。在学中の評伝『若き北一輝』で注目される。1995年、『近代アジア精神史の試み』でアジア太平洋賞、2005年には、司馬遼太郎賞、『評伝 北一輝』で毎日出版文化賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こっこ

2
★★★★☆ 埼玉県北部を東西に横断している秩父鉄道という路線がある。奥秩父から県北の町熊谷を経て羽生までを結ぶローカル私鉄だ。松本氏はその熊谷高校の出身であるそうだ。その頃から登山や旅行で度々秩父を訪れていたらしい。大学卒業後、氏は母校東大の全共闘運動の崩壊を目の当たりにする。精神的に彼らのシンパであることを公言する氏は、秩父事件の中に、「有り得なかった、あるいは有り得たかもしれない革命幻想」を見出す。それは氏においては「安田講堂の落城」と二重写しになっていたのだろう。自らを「日曜歴史家」と称し→2019/09/10

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