創元推理文庫<br> 聖と俗と

創元推理文庫
聖と俗と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488282028
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

静まり返った森の一画で、二体の黒焦げの人骨が発見された。司法歯科医による鑑定の結果、かたや中流階級、かたや下層階級出身の少女の骨らしいことが判明する。おそらくはかけはなれた人生を送っていたはずのふたりの少女。それが、どうして同じ場所で、こうした最期を迎えることになったのか?デッカー刑事の悪戦苦闘の日々が始まる。好評『水の戒律』に続く迫真の第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

36
前作に比べるとミステリー小説色が強いが、それでも、謎解きというより警察小説色が強い。主人公の同僚も有能だし、協力者も魅力的。この主人公は、あんまり人の気持ちがわからなくない?2024/08/11

17
デッカーさんの二作目。信仰の違いは大変ですね、彼らはどうなるのか、気になります。2024/05/31

ほちょこ

15
リナ&デッカーという割には、まだまだ前途多難な2人。その間にも事件が起こり、公私共々忙しすぎるデッカー。どう折り合いをつけていくのか、ますます楽しみなシリーズに。2016/03/21

Yoko

15
デッカーの深い苦悩にこちらまで苦しくなるシリーズ2作目。宗教、信仰、アイデンティティー、親子や家族の絆など普遍のテーマは揺らがない。この人以外いないと深く愛し合っている2人でさえ、信仰(すなわち生活そのもの)の壁に阻まれ望む結論を出せないのだから、今この世界で起こっている不幸な出来事はきれいごとでは解決できないのだろうとも考えた。「神の存在は絶対で、それを信じていても理不尽なことは身に降りかかり、それについてなぜかと問う権利を私たちは持たない」という作中にあったラビの言葉、それは心にストンと落ちました。2016/02/26

bapaksejahtera

11
シリーズ第二作。既読第三作は既に結婚した主人公が新妻を訪ねてNYを訪ねた処から始まった。振り返ればその舞台はリナの前夫の生家。本巻でリナの結婚に失望し、主人公を異教徒の野蛮人と貶めたリナの実母との関係の結末が描かれていない。本巻では、鉄鋼王の支援下に弱い立場の売春婦を犠牲とする残酷ポルノ映画を制作した悪漢一味の捜査に携わったデッカーのストレスと、これを原因とした結婚実現の遅滞、信仰への躊躇が表現される。気の重い作品だがこれ迄一番の佳作。女性作家は人間心理の綾を見事に表現するが、残酷シーンの克明さにも驚く。2024/11/17

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