ヤマケイ文庫<br> 大地の五億年―せめぎあう土と生き物たち

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ヤマケイ文庫
大地の五億年―せめぎあう土と生き物たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784635049436
  • NDC分類 613.5
  • Cコード C0145

内容説明

今から5億年前、地球上に「土」が誕生した。ひたすら土を食べて土壌を耕すミミズ、岩を溶かすように進化したキノコ、土で塩分を補給するオランウータン…。土は動植物の躍進を支えるとともに自らも変化し、恐竜の消長や人類の繁栄に大きな影響を及ぼしてきた。土の中に隠された多くの謎をスコップ片手に掘り起こし、土と生き物たちの歩みを迫った壮大なドキュメンタリー。文庫化にあたり書き下ろしのあとがきを収録。

目次

プロローグ 足元に広がる世界(生き物が土を生んだ;旅をはじめる前に)
第1章 土の来た道:逆境を乗り越えた植物たち(地球に土ができるまで;大陸移動とシダの森;樹木とキノコの出会い;ジュラシック・ソイル;砂上の熱帯雨林;氷の世界の森と土;奇跡の島国・日本)
第2章 土が育む動物たち:微生物から恐竜まで(栄養分をかき集める生き物たち;腸内細菌の活躍;土と生き物をつなぐ森のエキス・溶存有機物;栄養分のキャッチボール)
第3章 人と土の1万年(土に適応したヒト;水と栄養分のトレードオフ;古代文明の栄枯盛衰は土次第;酸性土壌と生きるには;田んぼによる酸性土壌の克服;里山とフン尿のリサイクル;人口増加と土壌酸性化を加速させたハーバー・ボッシュ法)
第4章 土のこれから(土を変えたエネルギー革命;木材を輸入する森林大国・日本;窒素まみれの日本;ポテトチップスの代償;味の好みが土を変える;納豆ごはんと水田土壌;土が照らす未来:適応と破滅の境界線)

著者等紹介

藤井一至[フジイカズミチ]
土の研究者。1981年富山県生まれ。2009年京都大学農学研究科博士課程修了。京都大学博士研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。専門は土壌学、生態学。インドネシア・タイの熱帯雨林からカナダ極北の永久凍土、さらに日本各地へとスコップ片手に飛び回り、土と地球の成り立ちや持続的な利用方法を研究している。第1回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。『土 地球最後のナゾ』(光文社新書)で第7回河合隼雄学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

116
普段足元にあってもほとんど意識していなかった土。その土の成り立ちから土の種類までとてもわかりやすく描かれていた。太古の昔は土がなく岩だらけの香料とした地球それを今のような土を作り出したのは地衣類や菌類のほか、ミミズなどの生物が大きく関わっていることを知った。地学というのはどうもわからないことが多いが土のことを少しだが興味を持てたことに感謝したい。図書館本2022/12/16

tamami

70
四十数億年前に地球が誕生し、三十数億年前に生命が発生し、それ以来土は大地として存在していた。そんな幼時以来の常識を覆させられたばかりか、現在も土は地球環境に大きな影響を与え続け、近代以降はそこに人間活動が大きな要素として、より複雑化された形で関わっている。環境と一括りに言うけれども、その環境を生命が創り、長い時間を掛けて改変していくことに感動すら覚える。前作『土 地球最後のナゾ』に続いて、著者の研究の深さと広がりに圧倒される。家庭菜園での鍬の一振りにも、毎朝の納豆+ご飯にも地球の環境に届く意味があるのだ。2023/10/15

みき

59
歴史的な名著だと思う。「地球の46億年の歴史の中で41億年目まで土はなかった」とか前書きから面白い。前半は土の歴史を紡ぎ、後半は土のこれからであったり最新の土学?についての記述であったりと広く、そして分かり易く書かれており頁をめくる手が止まらないこと請け合いです。特にハーバーボッシュ法が確立して以降の土と農業と人間の関係性についてはなるほどなぁと思わざるを得ない。この本を読んで農学部を志した方もいるそうだし高校生でこの本を手に取れたことが素直に羨ましい。それだけ人の人生や今までの見方を変えうる本。2023/11/27

TATA

56
農学部の学生さん必携の書としていいんじゃないかな。農学者の先生による土にまつわるアレコレ。ちょこちょこ挟まれる自虐ネタが作者の人となりを仄めかしてくれて時にクスリと。ただ、内容は本格派、油断できないほど骨太です。世界各地の土壌調査をしてこられただけあってまさに博覧強記。土って五億年前に誕生したもの。そこには植物が大きな役割を果たして、から始まる地球のストーリーを楽しませていただきました。満足です。2023/08/27

マリリン

43
気が遠くなるような五億年の彼方から、生き物からできた土の中の歴史は人類の歴史でもあり浪漫を感じる。日常意識することは少ないものの、土と生き物の循環サイクルが自然環境を作る。キノコやミミズ、微生物・排泄物・動植物や人間の生死...すべて無駄なものなどない。既読本でも言及していたが食料を自給できなければ独立国とは言えない。自給率が高い時代もあったがどのように現在の状況になったか? 自然のサイクルに人間がどこまで手を加えたらよいか? 手を加えることでどうなったか? 自然環境への影響も丁寧に書かれている。2023/11/13

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