内容説明
かつての友人リディアの嫁ぎ先である、巨大で不気味なド・ラ・シマルド家の城に逗留中、立て続けに不可解な出来事に襲われるベスとオードリー。今は亡きサルバドールの少年時代、リディアとの蜜月の日々。物語は、城館の内と外、現在と過去を往き来し、意想外の結末へと雪崩れこむ。ついに明かされる、城館に君臨する女主人ジュヌヴィエーヴが固執する“復活”の真意とは―。
著者等紹介
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生まれ。東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋良
6
えっと最後……どういうことなんだってばよ?何かもう全然分かんなかった。ちょっと良さげに終わらせてたみたいだけどよく分かんなかった。時間を…時間を返してください…。2018/01/22
warimachi
3
読者をひたすら煙に巻こうとする小説というものはあるものだが、何しろ600ページぐらい読んでもこの作品が何をやろうとしているのかすらわからないという状態が続くのでなかなかにつらい。そして終盤怒涛の如く溢れ出る笑いと紙一重の狂気のオゲレツ展開に、腹を立てればいいのかどうか。よほどスレッカラシの本読みにしか受けないだろうが、これだけの不快感を与えるという点で一流かもしれん。2022/04/10
Mipo
2
爵位にこだわる貴族の物語として楽しんだ。ストーリーと関係なさそうなエピソードの数々がおもしろくて、これがどう収束していくのかわからないまま物語の中で彷徨ったから、畳み掛けるように伏線回収していく後半部分を読むスピードが上がった。作者が悪ふざけしてるのか真剣なのかどうかよくわからないけど、そこがこの作品の不気味さに輪をかけているのかもしれない。上下巻あわせて800ページくらいあるし、行きつ戻りつしながらだったので、読み切るのに2週間くらいかかった。2023/08/05
勉誠出版営業部
0
ジェレミー・ドロンフィールドの『サルバドールの復活(下)』を読了。下巻の終盤になって、ようやくタイトルの意味を知る。結末はなかなかに面白いけど、如何せん長すぎる。2017/10/05
おふねやぎっちらこ
0
すっきりとしない、何がどうなったかがもっと分かるように記述してほしかった。2011/01/04