出版社内容情報
チェットとバーニーは、ドッグショーのチャンピオンで伯爵夫人の愛犬の警護を依頼された。しかし守るべき犬のおやつを横取りして即クビ! その後、夫人と愛犬は誘拐され、事件を取材中のバーニーの恋人も失踪。何が起きたのか?(単行本版タイトル『チェット、大丈夫か?』改題・文庫化)
内容説明
貧乏探偵バーニーと、猫がらみの理由で警察犬訓練所を卒業しそこなった大型犬チェット。この最強コンビは伯爵夫人に愛犬の警護を依頼されたが、いかにもな失敗で即クビ。その後、夫人は愛犬とともに誘拐されてしまう。そして事件を取材中のバーニーの恋人まで失踪…。何が起きているのか?語り手が犬であるからこそ可能になったミステリ!『チェット、大丈夫か?』改題文庫化。
著者等紹介
クイン,スペンサー[クイン,スペンサー] [Quinn,Spencer]
マサチューセッツ州ウィリアムズ・カレッジ卒業。同州ケープコッドで暮らす
古草秀子[フルクサヒデコ]
青山学院大学文学部卒業。ロンドン大学アジア・アフリカ研究院(SOAS)を経て、同大学経済学院(LSE)大学院にて国際政治学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
101
ハーイ、僕はチェット!バーニーの相棒の犬だよ…今回はドックショーのプリンセスの警護の依頼が舞い込んで!でも受ける間もなくクビになって…その直後には依頼主とそのプリンセスの誘拐事件を追いかける嵌めになってしまうんだ…なんだか知らないけどそれについては後ろめたい思いがするよ…えっ!今回もひどい目に合うのかって…誰が?わからないけど多分…よく覚えてないよ…なんの話だっけ?おおそうだ!ハーイ、僕はチェット!バーニーの相棒の犬だよ…「おい、チェット大丈夫か?」2017/05/22
つねじろう
68
そう犬目線と云うか語り部は紛う事なき犬のチェット。絶妙に人間界の事が分かったり分からなかったりする。そこの部分を巧みに利用して物語を展開させる。その超犬主観的な世界観は結構良いよ。一緒にマーキングや身震いしたくなるしスペシャルビスケットの味が真剣に気になったりする。一見制約が多そうな犬目線を逆手にとって自由自在に伏線をばら撒き罠に嵌めたり上手に省略したりする作者の手口は結構したたか。チェットの可愛さ故のハラハラ感と分かるようで分かり合えない焦燥感は半端ない。これが2作目と云うので早速1作目を探そうと思う。2015/09/16
ナミのママ
60
『チェット、大丈夫か?』改題。シリーズ2作目。今回も主人公は貧乏探偵バーニーと愛犬のチェット。伯爵夫人の愛犬の警護を頼まれた今作。しかしドジを踏んでクビに、その直後、夫人と愛犬が誘拐されてしまう。ドックショーが絡んで何やらきな臭い。そんな中、バーニーの恋人?取材中のスージーまで失踪してしまう。…あらすじを書くとミステリだけど、やっぱりこれは犬!犬が主人公!前作に引き続き、その愛らしさとたくましさと犬らしい行動がたまらない。クスッと笑いながら楽しんだ。2021/07/12
タツ フカガワ
53
探偵バーニーへの依頼はドッグ・ショーのチャンピオン犬の身辺警護。が、警護を始める直前に相棒でもある愛犬チェットの失態で即契約解消に。ところがその直後、チャンピオン犬と飼い主が誘拐され、さらにこの事件を取材していた記者スーザンも姿を消すに及んで、バーニーは調査に乗り出す。愛犬チェットの視点で語られるシリーズ2作目、推理あり活劇ありの息もつかせぬ展開に今回も一気読みでした。なによりバーニーとチェットのコンビに魅了されるシリーズです。2023/01/11
papako
52
チェット&バーニーシリーズ。相変わらずのチェット!ほんと食いしん坊だなぁ。今回は誘拐された伯爵夫人とチャンピオン犬の捜索。恋人のスージーも行方不明に。誰が犯人?やはり謎はシンプルで犯人もばればれ。それでもチェットの可愛さで楽しめます。『チェット!!』わおっ!ぼくの吠え声?『チェット!!』穴掘りなら、あとでいくらでもできる。そう、わんこってこうだよね!2016/04/27